勝手に読書録
『白夜行』の映画レビューを書いていて、「東野圭吾って読んだことないなぁ〜」なんて思っていましたが、ところがどっこい読んだ事がありました!! “タイトル買い”をして一気に読んで...
生まれてこの方、「いちばん印象に残っているニュース」とはなんだろうか。 『千葉ロッテマリーンズの31年ぶり日本一』とか『ドーハの悲劇』とかスポーツ方面、はたまた芸能関係のニュースを挙げる人もいるだ...
保育・教職従事者、看護・医療従事者は必読。子育て進行中はもとより、経験者、潜在経験者も要読。すなわち全ての人、とりわけ「ディスレクシアって何?」という向きには「是非、読んでください」とお願いしたい。...
「旅の友」を携える絶対条件は「かさばらない」「重くない」ではあるが、残念ながら本作は文庫には落ちていない。にもかかわらず「カトマンズ」のホテルで読み終えたのは、さほどのボリュームではないのでよしとし...
いやー、読み出してすぐに嬉しくなる。 一連の海堂作品、すなわちバチスタ、田口&白鳥シリーズ及びその周辺の時系列からいうと、そうとう時は遡る。なにせ高階がペーペーの外科医で、グッチー田口やジェネラル速...
たった今から海堂作品を読み始めるとして、「おびただしい作品群をどの順に読み進めるか」については口角泡の物議をよそに「どうでもいいじゃん」とあえて言っておく。時系列を外して読んだとして、たとえ時に「え...
少々の覚悟を以って読み始められたし。 何しろ13巻もある。その上、第1巻「儒」の巻はかなり手こずる。ルビがなければ到底読めない恐ろしく画数の多い漢字が続出する。「あれなんて読むんだっけ」などと読み...
例えば暇つぶしに入った書店でただ表題に惹かれて求めた。積んだまま忘れていたのをたまたま長旅の友に携えた。 ことのほか面白ければ、同著者の他作品が読みたくなるのは人情で、そうなると著者紹介やら推薦文...
「若いころはヤンチャだったんだ」「ぶっ飛んで時代の先端、行ってたな」 ってな向きの団塊の世代は特に読まれたし。昭和20年代生まれの著者が時代の世相と若者の文化、両者の相関関係を余すところなく語る。 ...
世界の山岳史に名を残す日本人アルピニストたちが遺した登山靴。それらは大概は、はいていた当人にしかはきこなせないものに違いない。 幾度目かのアルプスやヒマラヤ山行で凍傷を負い、辛くも命からがら下山。...
顛末が表題で示されている。わかっていて読み進めるのは結構つらい。 同著者作の「虚空の登攀者」に登場する長谷川恒男の10年先輩になるアルピニスト・森田 勝を描いたノンフィクション・ルポルタージュ。 ...
読み進めながら、何度、鼻の奥がツンとしたことだろう。 電車中で人目もはばからず涙を流したりもする。 昭和22年生まれの、日本山岳史に燦然と名を残したアルピニスト・クライマーの生涯を追ったドキュメン...
帯に「天安門事件前夜から北京五輪前夜まで〜中国民主化勢力の青春と挫折」とある。 中国の民主化運動の終点ともいうべき天安門事件。主体となって動いた学生たち。 1960年代から70年代に日本が経験した...
船戸作品の読者なら「国家と犯罪」と聞けばピンとくるはず。 国家が犯罪をどう取り締まるか、という話しでは全くなく、社会状況に於ける犯罪傾向の分析などでも全くない。 冒頭、著者自らの弁のとおり「国家に対...
およそ1国を現在に至らしめている「歴史」、しかも他国の歴史をどれくらいの人間が紐解くだろう。自国の歴史でさえ、危ういというのに。 ましてや、大っぴらに口外されることのない、いうところの裏の歴史とも...
ああ、どうしょうもない、どうしょうもない! なんと人間存在の絶望的なることか!! 船戸作品を読み積むほどに、相対的な人間性善説の無力なるを思い知る。 動物学上では、ネコもトラもライオンもピューマも...
まあ、文庫本なのにかさばること! 夏の、しかも新宿を舞台の今の今を描いた8編が編まれた中篇集。 当然、新宿名物?のおかまのねえさんから、ホームレス、ヤクザ屋さんまで種種、登場し、家出娘捜索、リス...
本作を百倍楽しむ法のひとつが「剱岳に登ってみよ!」であることは間違いないだろう。実際に足で取材した著者の表現がひとつひとつ、実際の山容を彷彿させる。 でなければ、2009年の夏公開される同名の映画...
「虹の谷の五月」「砂のクロニクル」「神話の果て」「緋色の時代」「流沙の塔」…そして「猛き箱船」。 著者の著作年譜など意識もせず、なんとなくパラパラめくって中東、東欧および中央アジア近...
平成元年に30歳を迎えた層。すなわち団塊の世代のひと世代あとに該当する向きには、読み出せば、たちまちに懐かしさにつまされよう。 18、19歳で地方から上京、なんてことならなおさら、いちいちうなづいて...