読み物

30年前、郡山の記憶

昨夏のことだった。 縁あって……いや、結果的にその地に降り立つ理由となった仕事依頼は霧消したことを考えると、縁というより奇縁であろうか。 奇縁あって福島県は郡山の駅に降り...

闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相

生まれてこの方、「いちばん印象に残っているニュース」とはなんだろうか。 『千葉ロッテマリーンズの31年ぶり日本一』とか『ドーハの悲劇』とかスポーツ方面、はたまた芸能関係のニュースを挙げる人もいるだ...

vol.22 南雲 明彦

みなさんは「ディスレクシア(Dyslexia)」という名の障害のことをご存知だろうか。 ディスレクシアとは、学習障害の中でも「読み書きに困難を伴う障害」のことをいう。アメリカなどでは人口の約1割もの人...

Vol.60 田部井淳子「山は楽しく登ろう」
 偉大な女性登山家の真骨頂

★女性初のエベレスト登頂も“七大陸”も「女性が行っていなかっただけ」 ――これはもう、いつもお話になっていることかと思いますが、まず最初に山へ登ろうかと思われたこと&hel...

泣いて、笑って、母でよかった

保育・教職従事者、看護・医療従事者は必読。子育て進行中はもとより、経験者、潜在経験者も要読。すなわち全ての人、とりわけ「ディスレクシアって何?」という向きには「是非、読んでください」とお願いしたい。...

Vol.59 猪熊隆之山岳気象予報士の「不死身の登山人生行」

——以前、『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)に出ていらしたのを拝見しまして…… 猪熊●ありがとうございます(ニッコリ)。でもあ...

ブレイズメス1990

「旅の友」を携える絶対条件は「かさばらない」「重くない」ではあるが、残念ながら本作は文庫には落ちていない。にもかかわらず「カトマンズ」のホテルで読み終えたのは、さほどのボリュームではないのでよしとし...

ブラックペアン1988(上下)

いやー、読み出してすぐに嬉しくなる。 一連の海堂作品、すなわちバチスタ、田口&白鳥シリーズ及びその周辺の時系列からいうと、そうとう時は遡る。なにせ高階がペーペーの外科医で、グッチー田口やジェネラル速...

螺鈿迷宮(上下)

たった今から海堂作品を読み始めるとして、「おびただしい作品群をどの順に読み進めるか」については口角泡の物議をよそに「どうでもいいじゃん」とあえて言っておく。時系列を外して読んだとして、たとえ時に「え...

陋巷に在り(1〜13巻)

少々の覚悟を以って読み始められたし。 何しろ13巻もある。その上、第1巻「儒」の巻はかなり手こずる。ルビがなければ到底読めない恐ろしく画数の多い漢字が続出する。「あれなんて読むんだっけ」などと読み...

ひかりの剣

例えば暇つぶしに入った書店でただ表題に惹かれて求めた。積んだまま忘れていたのをたまたま長旅の友に携えた。 ことのほか面白ければ、同著者の他作品が読みたくなるのは人情で、そうなると著者紹介やら推薦文...

vol.21 林剛司

  大分県の岩田中学・高等学校にて講演会(07年9月) フリージャーナリスト、フリーライター、フリーカメラマン…… 世に“フリー”...

Vol.57 白石康次郎「未来はわからない、過去は取り戻せない。やるべきことはいまこの瞬間しかない!」

★その先に何が……?――白石康次郎 4月である。 我らがアラカン編集長がモンブランに挑戦するまでいよいよあと3カ月あまりとなった。週単位のスケジュールでいろいろな山、そ...

vol.56:飽くなき冒険を続けるスキーヤー・三浦雄一郎

世界7大陸最高峰にスキーを担いで登り、滑り降りてきた三浦雄一郎氏。70歳と75歳のときに世界最高峰・エベレストに親子登頂した大偉業をご存知の方も多いだろう。父親の三浦敬三氏(故人)も世界最高齢の冒険ス...

vol.19 宮下純一

【宮下純一さんに7つの質問】 Q1:水泳との出会い 5歳のころです。それまでは顔に水がかかるのがダメで、風呂に入る時は必ず“シャンプーハット”を手放せませんでした。幼...

vol.55:山を愛し、山に愛されたスーパー女医・今井道子

ヨーロッパ・アルプス山脈に、マッターホルン、アイガー、グランドジョラスという4000m級の山がある。三山には三大北壁と呼ばる1000m以上の岸壁がそびえ立ち、その存在はクライマー達のあこがれになってい...

vol.54:和田好正岩だって滑る! 和田好正の冒険一代記

――和田さん……これまでよくご無事ですね……。 思わずのっけからこう聞いてしまった。 冒険スキーヤー・和田好正。詳しいプロフィールは上記に譲ると...

エグザイルス

「若いころはヤンチャだったんだ」「ぶっ飛んで時代の先端、行ってたな」 ってな向きの団塊の世代は特に読まれたし。昭和20年代生まれの著者が時代の世相と若者の文化、両者の相関関係を余すところなく語る。 ...

vol.53:長谷川馨「なんでも興味があるんですよ」バーテンダー界の重鎮の話を聞け!

バーの大きな醍醐味のひとつは、バーテンダーと会話をすることだ。ただでさえ、普通の人とは異なる人生を歩んでいるうえ、長い年月の経験を積んだバーテンダーの話はとてもおもしろく、酒が進む。思いがけない縁で、...

vol.52:菅野米蔵「視覚障害者のために……」『オーデコ』と菅野米蔵の奇跡の道程

日本発のテクノロジーを駆使した、視覚障害者用の福祉機器「オーデコ(Aux Deco)」が、今世界中で大きな反響を呼んでいる。 これまで視覚障害者(特に全盲者)がものを認識するには、直接に対象物を触った...