読み物

恋に落ちた瞬間

そのときまで、わたしにそんな瞬間が訪れようとは思ってもいなかった。恋を夢見るような年頃はとっくの昔に過ぎ去っていた。それまでのわたしには何もなく、それからのわたしにもずっと何もないままのような気がして...

vol.18 坂口直樹

【坂口直樹さんに7つの質問】 Q1:『〜笑いと涙の“路上詩書き唄い人”誕生秘話〜音楽と詩を始めたきっかけは?』 それはもう、『目立ちたい』とか『モテたい』とか…...

vol.51:木村大作映画史に残る名キャメラマン、監督へ!

新田次郎作品の中でも評価の高い『剱岳 点の記』が映画化され、一足先に試写会にうかがった。浅野忠信や香川照之、松田龍平、宮崎あおいが熱演しており、素晴らしい物語に仕上がっている。また、剱岳の壮大な映像に...

vol.17 まつばらあつし

【まつばらあつしさんに7つの質問】 Q1:アニメーション作家としてデビューする経緯は? 通っていた美術学校では映画について学んでいたため、アニメの専門的な勉強はしたことはなかったんですね。ただ、子...

初恋らしきもの

初恋かあ… しばらく腕を組んでみたところで、盛大な山あり谷ありの人生。さんざん昇り降りした後「さて最初の峠はどんなだったかいな」って話し。覚えているやら、いないやら。そもそも。どこからを...

vol.16 nobu(横山信夫)

【nobuさんに7つの質問】 Q1:お酒との出会いは? 小さい頃から両親が花屋をやっていて、自分もサラリーマンではなく、商売をやってお店を持つと、決めていました。だから、大学進学などは考えず、学校を...

交換日記

本棚に見慣れない古いノートがひっそりと挟まっていたのに気がついたので、とりだしてみたら交換日記だった。高校生の頃だからもう何十年以上も前のことだ。ひろげて眺めてみると、ちょっとカビ臭くホコリっぽい香り...

vol.15 龍RON

【龍RONさんに7つの質問】 Q1:タトゥーとの出会いは? 子供の頃、銭湯で刺青を見たのが最初でした。どんな図案だったのか、今でも鮮明に覚えています。職人さんたちがよく来る銭湯で、その背中に張りつい...

愛しのグローリア

グローリアは20歳になる米国の人で、絹のようなブロンドが美しくブルーサファイアの瞳をキラキラ輝かせた素敵な天使でした。私も20歳。ある熱い夏に偶然出会ったのです。 当時、名古屋の極貧学生だった私は伏...

vol.50:前田精長・黒沢篤也料理というのは職業ではなく、生き方そのもの

蒲田の商店街にあるチャイニーズレストラン「聖兆」は、知る人ぞ知るグルメスポット。周囲の店からは想像できないオシャレなお店だ。 「ランチがあり得ないくらい充実している」「コストパフォーマンスが高い...

vol.14 仲田ひろみ 吉岡清治

仲田さんの作品 吉岡さんの作品 【仲田さん&吉岡さんさんに7つの質問】 Q1:イラストとの出会いは? 仲田さん:子供の頃から落書きをしていました。音楽が好きだった中学生の頃、アルバ...

vol.49:三鴨絵里子明日元気になってもらえる舞台を

劇団ラッパ屋の看板女優。 多数のドラマや映画、CMの出演も多い。パワフルで色気のある芝居に定評があり、ファンも多い。1/17〜25まで公演していたラッパ屋の「ブラジル」、平日の昼だというのに紀伊國屋ホ...

転校先を訪ねて

意識はしていなかった。クラスに15人いる女子のうちの1人だった。「中原さんが、9月いっぱいで転校することになりました」小学5年生の夏休みが明けた2学期初日の朝、担任の先生が唐突に発表した。そのとき僕は...

vol.13 SUJI TAP

【SUJI TAPさんに7つの質問】 Q1:ダンスを始めたきっかけは? 高校に入学した当時、ちょうどダンスがブームになっていたんです。ビートたけしさんの番組内で、「ダンス甲子園」というコーナー...

vol.48:木村憲司拾った命を山岳界のために!

昭和の日本山岳史を紐解けば必ずその存在を目にする木村憲司氏。登山家の中ではもはや伝説となっている。登山家のつてをたどり、今回お話を伺うことができた。お会いした木村氏は物静かで、昭和21年生まれとは思え...

vol.47:塩田朝康カフェのようにバーを定着させたい

五反田駅周辺には、オーセンティックなバーがほとんどない。徒歩10分圏内でも2〜3件というところだ。そんな中、駅から徒歩2分という近さで、「樽の水」の看板を見つけ、試しにと即入ってみた。これが、オ...

vol.12 小林達史

【小林達史さんに7つの質問】 Q1:絵を描き始めたのはいつ頃から? 母が絵描きで、絵画教室もやっていたので、物心がついたときには落書き程度にいつも絵を描いていましたね。小学生のときも、昼休みにクラス...

残された山靴―佐瀬稔遺稿集

世界の山岳史に名を残す日本人アルピニストたちが遺した登山靴。それらは大概は、はいていた当人にしかはきこなせないものに違いない。 幾度目かのアルプスやヒマラヤ山行で凍傷を負い、辛くも命からがら下山。...

時間差で気付いた初恋

彼のあだ名は「ハカセ」。飄々とした雰囲気と、理科実験部に所属していたのが出所と思われる。別にカッコいい部類の男子ではなかった。中学1年男子の中では背も低いほうだったし、スポーツも人並み。勉強はといえば...

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死

顛末が表題で示されている。わかっていて読み進めるのは結構つらい。 同著者作の「虚空の登攀者」に登場する長谷川恒男の10年先輩になるアルピニスト・森田 勝を描いたノンフィクション・ルポルタージュ。 ...