映画記事
役所広司、市村正親、山田孝之、伊勢谷友介、伊原剛志、松方弘樹、松本幸四郎、沢村一樹、六角精児。錚々たる顔ぶれの刺客たち13人が、稲垣吾郎扮する暴君を倒すべく300人を超える兵たちと死闘を繰り広げる。...
フルCG全盛のこの時代。ハリウッドでは通常100億円単位の予算を投じるところを本作では6?7億円に抑え、台風シーンなどは実際に台風に見舞われた際にロケするなど、あえて手作り感満載に仕上がっているディザ...
様々な人の死が予見できてしまうという“メッセンジャー”。ニコラス・ケイジが『魔法使いの弟子』でファンタジックな役柄をこなしたのは記憶に新しいが、本作ではメッセンジャー役をジョ...
私が初めて観た鴻上尚史の舞台は『天使は瞳を閉じて』だった。あれから結構な年月が経った気がするが、今回は自身の舞台を自らメガホンを取って映画化したラブコメディー。果たして映画は舞台を越えられたか!1行も...
ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、ブルース・ウィリス……と、そうそうたる面子が揃い、ハリウッドの内幕を暴くシニカル・コメディ。イケメン男子やそそられる美女の私生活が我々...
電気も水道もガスも、お金さえあれば自由に使うことのできる文明社会で暮らしている現代人。だが、ひとたびその文明の利器を奪われ、無人島に漂着したら? 人間の本性が剥きだしになるこのシチュエーションで、お世...
80年代にアメリカで熱狂的なファンを生み出したテレビシリーズ『特攻野郎Aチーム』。日本でも何度も再放送された本作は、やはり男たちのハートをガッシリ掴んだ。これまで何故か映画化されなかった本作が満を持...
実在した米軍の超能力部隊のトンデモな活動を、ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ユアン・マクレガー、ケヴィン・スペイシーと、錚々たるハリウッドスターらが怪演。あやしいワールド全開の「なんじゃこり...
事前に歌詞を当局に提出して許可を得られなければ、ライブもCDリリースもできない国、イラン。どうしてもやりたければ警察の目をかいくぐってやるしかないが、それには逮捕や罰金といったリスクが付きまとう。ミュ...
アカデミー賞外国語映画賞といえば、08年に日本の『おくりびと』が受賞したこともまだ記憶に新しい。そして本年度はアルゼンチンの本作が見事受賞に輝いた。本国アルゼンチン・アカデミー賞でも13部門を受賞した...
今年の夏の注目作『ソルト』。 アンジェリーナ・ジョリー扮するCIAのスパイ、「イヴリン・ソルト」が二重スパイの疑いをかけられる。そしてその潔白を証明するために、逃亡プラス銃撃戦やらのアクションでC...
違う時代に生きる異なる人物が、酷似した運命をたどるというパラレルライフ=平行理論。有名どころではリンカーンとケネディの運命がそれに該当するといわれる。死亡した日はどちらも金曜日、リンカーンが死亡した場...
眠っているときに誰もが見る夢。そのストーリーも設定も大概は奇想天外で非論理的だが、夢の中にいる間はそれを現実だと認識している。その夢の世界を『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが大胆に映像化。...
「借り」と「盗み」はどう違うのか。本作には深遠なテーマが見え隠れする。 とある郊外の古い屋敷の床下。小人の少女アリエッティは父母と3人で暮らしていた。石鹸や砂糖、電気やガス、ティッシュなどの生活...
地方在住のクリエイターなら誰しも、仕事が溢れている東京を夢見るだろう。今では売れっ子の漫画家カラスヤサトシの上京、そして上京後の駆け出し生活を描いた自伝的映画が本作である。 無計画で夢見がちな売れない...
誰かの死をもってでしか別の誰かの“生”を維持できない現代の臓器移植。本作はそんなジレンマをクリアした人類が迎える新たな課題を皮肉たっぷりに突きつける。 今から約20年後の未...
なんらかの理由で壊滅し、文明が途絶えた世界。地獄絵図と化したその終末後のなかで、人が人としての善性を失わずにいること……そのことがいかに尊いことなのか。過酷すぎるほどの描写...
白い雪と氷の国、スウェーデン。この国のベストセラーとなった、美しい童話のようなストーリーに乗せて人間の性(さが)をあぶりだしながら描く物語。本作はいじめられっ子の少年とバンパイアの少女との小さな恋物...
SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜
若いころはイケていたミュージシャンにも、いつかは“老い”が訪れる。男子は老けて貫禄が出るやも知れぬが、女子がイケてるオバサンになるのはなかなか難しい。増えるシワ、たるむ肌、崩れ...
閉じ込められたその檻を壊し、飛び出した先に何があるのか。劇中で語られる「世の中には二種類の人がいる。ひとつは人生を自分で選べる人、もうひとつは選べない人」の台詞。本作は圧倒的な後者を描いた作品だ。窮鼠...