vol.5 高杉圭一

【高杉圭一さんに7つの質問】 Q1:今はどんな仕事がメインなの? やはりライターの仕事がメインですね。雑誌やWebで、エッセイ、有名人のインタビュー、街の取材などをやらせてもらっています。また、以前...

光徳湯 –二人だけの空間–

「銭湯民族の教え」などとふざけたエッセイを書いていたら、先日、某銭湯情報誌から執筆の依頼をいただいた。 そちらの方はこちらの方とは違って、少し真面目な文体で書くことになる。いや、むしろ真面目こそ私の...

大いなる陰謀

本作の原題は「Lions for Lambs」…“羊に率いられたライオン”である。現場を知らない愚鈍なホワイトカラーが、叡智に長け、泥にまみれて必死で戦う勇敢な兵...

ラフマニノフ ある愛の調べ

大概、芸術家というものは神経質であろう。取るに足らない小さなことに一喜一憂する繊細な神経を持っているからこそ、些細な事象の中に“心を動かす何か”を発見できるのだ。そんな芸術家...

フィクサー

流石さすがの映画力、である。是非とも劇場でご覧いただきたい傑作だ。 本作の原題は『MICHAEL CLAYTON(マイケル・クレイトン)』。ジョージ・クルーニー演じる主人公の役名だ。マイケルの仕事は...

vol.39:野澤鯛損「釣りキチ三平」発「釣りバカ」経由のフィッシングメッセンジャー

春まだ浅い瀬戸内海の島で、年1度の海びとの集い「海辺の環境教育フォーラム」が開催された。フォーラムには、自然保護に携わる人、水族館関係者、教育現場の人など、名前の通り海の環境教育に関わる人々が参...

vol.4 渡辺順子

【渡辺順子さんに7つの質問】 Q1:貼り絵に出会ったきっかけは? きっかけは24歳のころです。当時は元から絵を描くのが好きだったので、イラストレーターを目指していたのですが、ライバルが多く、芳...

ブラックサイト

ブロードバンドの普及率に伴い、誰しもが気軽にインターネットを楽しめる時代となった。当サイトを今ご覧頂いているということは、今まさに読者であるあなたがインターネットを利用しているということでもある。テ...

鶴の湯 –奇妙な果実–

浅草周辺は銭湯激戦地区なので、日々銭湯間による激しい戦闘が行われている。 それはもう筆舌にしがたいほど熾烈な闘いなのだ。 先日などは、ライバル関係にある湯屋のオヤジどうしが路上で派手に殴りあっている...

パラノイドパーク

まるで一冊の写真集をめくるかのように、息を飲むほどの映像美が繰り広げられていく。そして、その映像が持つ心の声を代弁するかのようにスクリーンを包み込む、繊細かつ豊潤な楽曲群。ストーリーの陰鬱さや悲しみが...

アメリカを売った男

20年の長きに渡ってアメリカの機密情報をロシア圏に流し続けてきた二重スパイ。彼が売った情報の被害額は10億ドルを超え、KGBに送りこんだアメリカ側のスパイの名前も明かしたことから、50人もの同胞が命を...

東京物語

平成元年に30歳を迎えた層。すなわち団塊の世代のひと世代あとに該当する向きには、読み出せば、たちまちに懐かしさにつまされよう。 18、19歳で地方から上京、なんてことならなおさら、いちいちうなづいて...

vol.38:久米たかし写真で伝える銭湯のぬくもり

東京の下町・谷中。道ばたの小さなお地蔵さんにお花がそえられている‐‐‐そんな町筋の小さなカフェで、谷中のおふろやさんを撮った写真展が開かれた。 その名も『谷中・初音湯』。 写真家・久米たかしさん...

vol.3 鶴岡毅樹

【鶴岡毅樹さんに7つの質問】 Q1:映像制作会社を立ち上げたきっかけは? 学生の頃から、将来は自分で事業をやりたいという気持ちはあったものの、なかなか「何をやりたいか」がわかりませんでした。そこで、...

アクアプレイス旭 –死神の叫び–

さて、今回は浅草の『アクアプレイス旭』なる銭湯に突入する。 この"アクアプレイス"という響き。なんとも優美でよいではないか。 名前の響きから想像するに、そこはきっと美しい花々の咲...

シスターズ

鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督の『悪魔のシスター』。本作はこの歴史的傑作を原案に、ニューヨーク育ちの新進気鋭監督、ダグラス・バックによってストーリーやキャラクター設定を刷新され、新たな作品として作り...

チーム・バチスタの栄光

だいたいからして、ミステリーものにおいての犯人というものは、善良そうで人に優しく、気遣いもあり、挨拶もキチンとしており…等々、いちばん犯人らしからぬ人物が犯人なものである。「あの人が、ま...

vol.2 ほし☆みつき

【ほし☆みつきさんに7つの質問】 Q1:あみぐるみとの出会いは? 24歳の時、手芸屋さんでミッキーマウスのあみぐるみキットを見つけたのが最初です。あみぐるみのことは初めて知りましたが、子供の頃...

vol.37:水上 均「晩ごはん食べに、うち来ない?!」を仕事にしたら…

■まずは市場へ■ 「クッキング・イベント・コーディネーター」耳新しい肩書きを名乗る水上 均さん。「旨いものを食す」こととイベントごとのあるところ、請われれば、どこへでも出かける。 料理人としても...

チビ

去年の夏、新潟に帰省した。 実家の茶の間でくつろいでいると、親戚から電話が入り、母が取る。 「今さ、チビが帰って来ったんさ」 チビ。末っ子長女である、私のことを指している。 「ほれチビ、もうすぐご...