映画記事
「私と仕事と、どっちが大事?!」「家族と仕事と、どっちが大事?!」誰でも一度はこう言われたことがあるのではないか。もちろん、仕事とプライベートは本来、比べるべき性質のものではない。それは夫婦のように互...
いわゆるSF映画の近未来の様相といえば、発達したハイテク機器のオンパレードだった。空中の透明チューブの中を卵型の車が高速で行き交うので、交通渋滞はない。自宅の家電はすべてオートマチックで、食事作りや洗...
まるで食事をするかのように、否、あくびをするかのように罪が行われるおぞましさ。真の邪悪とは、このように軽く、あくまでもさりげなく、日常行為のように何気なく行われるのだろう。 海軍を退役した青年は、...
弟のもとに毎月届く手紙は、自分を大学にやるための学費欲しさに人を殺してしまった兄からのもの。刑務所からの手紙のやりとりを通じ、弟が受ける様々な困難、加害者の家族も被害者であるという生々しい現実、兄の罪...
韓国といえば純愛、純愛といえば韓国である。その韓国から、新たなるラブストーリーのお目見えだ。暗い過去を背負ったうえ、HIVに感染してしまった女性と、その彼女を妻として迎え、最後の最後まで愛しぬいた男...
トンマッコルの村には、相手を傷つけるという概念がない。武器を持って戦うなどということは、まったくもって思いもつかない。多少の諍いや皮肉の言い合いくらいはあるが、悪意をもって相手に決定的なダメージを与え...
いいわゆるストーリー展開という概念はない。一枚の静止画のような映画だ。 芸術の都であったウィーンの栄光が頂点を過ぎ、まさに終焉を迎えようとしていた19世紀末。アール・ヌーヴォーの代表画家、グスタフ・...
いつもどおり、多忙な一日に身を任せて営業職を全うするサラリーマン。ある日突然、地下鉄の駅から主人公が迷い込んだのは、自分の子供時代、まだ父と母が結婚もしていない昭和39年だった。 舞台となる新中野...
華流(かりゅう)真っ盛りである。華流とは韓流に続くブームで、台湾や香港、中国などの中華圏を指す言葉だ。 本作では国際警察のエリートGメンを演じるヴァネス・ウー。2001年に日本の人気コミックをも...
いつも大変お世話になっております。 今回ご紹介する映画は、1日1200人を殺すタバコ業界の顔として、禁煙の逆風が吹き荒れる中を日夜マスコミの矢面に立って戦い続ける、タバコ研究所アカデミー広報部長の物...
およそブルース・ウィリスとは思えない風貌である。 ふくれたお腹、禿げ上がった頭、愚鈍そうな髭面。何度か目を凝らして、ようやく本人だと認識できる。「ダイ・ハード」シリーズでのキレたアクションぶりから...
真夜中の午前0:00に、「行く先は乗ってみてからのお楽しみ」という、何ともワクワクする列車が大阪駅から出発する。本当にこんなダイヤが存在するなら、是非とも乗ってみたいのだが、残念ながらフィクションであ...
『プラトーン』『ニクソン』『7月4日に生まれて』『JFK』…と、社会派作品を作らせたら右に出る者がいないオリバー・ストーン監督が題材に選んだのは、あの9・11事件だ。数々の惨劇の中から...
「ティファニーで朝食を」などの傑作小説を生み、没後20年以上を経て今なお天才作家の呼び名をほしいままにしている、トルーマン・カポーティ。カンザス州の田舎町で農家の一家4人が惨殺された凄惨な事件を題材...
少年サムがサッカーに青春をかける映画ではない。タイトルの『サムサッカー』とは親指(サム)を吸う人(サッカー)を意味する。アメリカの中流家庭で暮らす主人公は自分の欠点に悩み、周囲の人たちとの人間関係も...
ルーマニアの山脈奥深く、永らく封印されていた巨大洞穴が発見された。ぬらぬらとした岩肌を進んで行く探険家一行には、この後に待ち受けている惨事など予想だにしなかった…。 舞台が洞穴であ...
秋ですねぇ。素敵な素敵な大人の恋愛の季節ですねぇ。キャストがキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックとくれば、多大なる期待をかけずにはいられませんことよ。 2004年と2006年。2年離れた、違う&ld...
愛する夫を突然の心臓発作で失った未亡人のもとに、亡くなった夫の生まれ変わりだと主張する少年が現れる。夫だけしか知らないはずの秘密を語る少年の言葉に、周囲は揺らぎはじめ…。 転生輪廻...
この映画でこんなふうに誇張して描かれている、究極の能率主義。だが、リモコンを持っていない我々も、往々にして似たような時間の使い方をしてはいないか。確かに、仕事は人生で大切な要素のひとつだ。優先順位で仕...
1作目はロサンゼルス、2作目はマイアミ、そしてこの3作目は東京を舞台に展開されるスタイリッシュでクールなカーアクション・ムービー。 自国が舞台となると、否が応でも期待が高まる。自分の故郷がテレビに映っ...