アイスホッケーパーティーで懐かしのビーフディップを頬張る


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パーティー

カナダの冬の国技といえばアイスホッケー。昨年10月にプロリーグ(NHL)のシーズンがスタートしてからというもの、地元チームが試合を行う日はテレビ中継を見て大勢で騒ごう!とスポーツ・バーなどは大盛り上がり。春に向けて残り試合も少なくなってきましたがプレーオフの4月頃まで盛り上がります。カナダ人にとってアイスホッケーの熱は半端じゃありません。私もカナダ人の友達からホッケーのホームパーティーに誘われました。

アイスホッケー中継を流すようなレストランやバーでは、手でつまみながら食べることができるピザやフライドチキン、フレンチフライなどのフィンガーフードが人気のようですが、今回のパーティーは自宅観戦ということで手料理をすることになりました。メニューは「ビーフディップ」。
「ビーフディップって一体何なの?」


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ビーフディップ

聞いたことのない料理にホッケーよりもビーフディップに興味津々。友達は「ビーフディップは高校生の時に学校の食堂で食べた懐かしのメニューだ」と言います。

ビーフディップはフレンチ・ディップとも呼ばれ、ロサンゼルスで生み出されたサンドウィッチで、肉汁に付けながら食べます。フレンチバスケットは固めですが、焼き上げたローストビーフの肉汁につけることで、しっとりとしておいしいということから人気専門店もあるようです。

思い出のビーフディップを自分たちで作るのは初めてということで、大人7人がソワソワしています。朝からマーケットに出かけ、牛肉や新鮮なマッシュルーム、チーズを購入。


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ローストビーフ

玉ねぎを薄くスライスし、バターであめ色になるまで炒めます。マッシュルームも同様に炒めて、取り出します。ローストビーフをオーブンでじっくり焼き上げればほぼ完成。ビーフから出た肉汁をフライパンに移し、水と固形スープの素を入れ塩コショウで整えて(つけ汁)ソースを作ります。
フランスパンの間に、ローストビーフを薄く切って何重にも重ね、あめ色の玉ねぎ、マッシュルーム、チーズを乗せれば完成です。

初めはサンドウィッチを汁につけて食べることに少し抵抗があったものの、固いパンが柔らかくなって食べやすくなると同時に、肉汁を含んだパンや具を口に頬張るとシチューを食べているようで、おいしくてあっという間に食べてしまいました。


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応援

ローストビーフや野菜などがたっぷり入っているので、具をこぼさないように口を大きく開けて丸かじりするのがコツ。汁をたっぷりパンに染み込ませて食べる人や、スープをお代わりする人もいて、ビーフディップのそれぞれの味わい方を知ることができました。

もちろん、ホッケーの応援も忘れてはいません。シュートを打つ度に立ち上がって狂喜の声が入り混じり、大いに盛り上がったホッケーパーティーとなりました。