飲んで食べて、そして踊って。リマのピスコサワー祭り


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各メーカーのブースでピスコ
談義に花を咲かせるリマっ子。
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綿菓子にリンゴ飴、ポップコーン。
子供が好きなお菓子は世界共通。

先日のボデガ(ワイナリー)訪問でも登場したお酒、ピスコ。このピスコを使ったカクテルが「ピスコサワー」だ。ピスコにレモン果汁と卵白少々、ガムシロップを混ぜてシェイクすると、レモネードのような爽やかなカクテルができあがる。真夏の太陽がよく似合うこのペルー人ご自慢のカクテルをもっともっと広めようと、リマを中心に各地で開催されるのが「ピスコサワー祭り」。早速このお祭りをご紹介しよう。

2月のこの日、リマは快晴、茹だるような暑さ。みんな日中はできるだけ外出したくないのだろう、通りにはほとんど人影を見ることがなかった。しかし祭り会場だけは大勢の人で熱気ムンムン!肌を突き刺す日差しをものともせず、ピスコサワーを楽しむリマっ子たちでいっぱいだ。もう何杯目なのか、右手にはピスコサワー、左手には空になったコップを4〜5個重ねて持っているお客も。
オジサン、大丈夫?

週末とあって、子供連れも大勢だ。子供たちのお目当ては屋台。綿菓子やリンゴ飴、ポップコーンにアイスクリーム。パリジャーダと呼ばれる肉やソーセージの炭火焼や、牛の心臓をニンニクやビネガーに漬け込んで焼いたアンティクーチョ。

これまたさっぱりとしたピスコサワーがよく合うこと!
昼間から飲んで食べてとラテンの国らしい1日に満足していた私だが、リマっ子たちの本領発揮は、実はこの後だったらしい。


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アンティクーチョに山盛りのポテトフライ!

夕方涼しくなってから祭りに出かけた友人によると、夜は身動きが取れないくらいの人出だったそうだ。会場に設けられたステージでは、むちむちとした女性ダンサーがサルサやクンビアのリズムにのって踊り、司会者のマイク音は割れっぱなし。あまりの騒々しさに子供が泣き出してしまい、そうそうに退散したという。
すでにピスコサワー祭りではなく、ただのダンスイベントと化していたらしい。恐るべし、ラテンパワー。
来年は私も涼しい夜に行ってみよう。もちろん目的はピスコサワー、ダンスはリマっ子にお任せしたい。

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本日の主役ピスコサワーが、
なんと1杯約150円!

★ピスコサワーの作り方

材料
ピスコ(アロマのないタイプ)…3オンス、レモン果汁…1オンス、ガムシロップ…1オンス、卵白…1/2個分、氷…適量、アンゴストゥーラビターズ…適量

作り方
全ての材料をミキサーに10秒ほどかけた後、グラスに注ぎ、アンゴストゥーラビターズを2〜3滴垂らせばできあがり。