アレックスを囲む
日本と季節が反対とはいえ「季節の変わり目」なのはこちらも同じ。秋の訪れ?朝晩は肌寒くなってきました。そう、カナダ出身のアレがこの3月でアルゼンチンでのプロジェクトの任期を終え次の派遣地に旅立つことに。人生の転機がここでも見られました。
新天地へ旅立つアレのために私たちが用意したのは「サンデーブランチ」。こちらではフェアウェルパーティー(さようなら会)は夜に行うのが通常ですが「夜って何だか別れのさみしさが増す気がする」と誰かが言い出し「いつもと同じように何気なく過ごしたいね」ということで太陽の光がいっぱいの時間帯に我が家に集合することになりました。
アレックス専用デュルセデレチェ
とメープルシロップ
サンデーブランチのメインメニューは「パンケーキ」。仲間内での思い出のメニューであり、甘いものに目がないアレに彼女の出身地カナダの名物メープルシロップと私たちが素晴らしい時間を過ごしたアルゼンチンの名物ドゥルセ・デ・レチェ(Dulce de Leche)を同時に味わってもらえる!とのフアンのおちゃめな一言が決めてとなって決定。
アレもどさ買いしてた
Havannaの
デュルセデレチェ
そして私のような「朝から甘いのはちょっと…」という人のためにサルト(塩)系のパンケーキも用意しましたよ。生地はソ蕎麦粉を入れたものとほうれん草風味の二種類。炒り卵やツナ、レタスやトマトなどの野菜をトッピングして食事風に頂きました。
ドゥルセ・デ・レチェというのは一言でいうと「この上なく甘いキャラメル」。砂糖を入れた牛乳をゆっくりと加熱して作ります。その起源については諸説あるようですがアルゼンチン人がその発祥をアルゼンチンだと言い張る一品のひとつがこれ。
ほうれん草入り生地パンケーキ
これを使えばほうれん草味が簡単に
さあ10時半ごろからチャイムが鳴り始め続々と顔をだす仲間たち。こうやって何度も一緒に食べたパンケーキですがこのメンバーで楽しむのはしばらくおあずけ。そこにいたみんなが出会えたことと・日常を共有できた幸せを噛みしめていました。
ココアやバニラオイルを加えたり生地にヨーグルトやフルーツジュース・にんじんやかぼちゃを混ぜたりといつも色々なパンケーキを試して作ってきた私たち。仲間の一人フェルが「マヨネーズを生地に入れるのとサクサクになる」と言ってからはそれが私たちの定番になったっけ。
テーブルの上に楽しいくらいたくさんの朝食が並びそれらを各々が取り分ける。何度もあった光景ですが特別な友達との別れを意識しての今回のサンデーブランチは今まで以上に愛しさを感じるものでした。
たくさんの光に包まれながら再会を誓い合った私たちでした。