「バカ」という形容詞は、単語の前に付くか後ろに付くかで、意味が逆になる面白い言葉である。 例えば「親バカ」といえば、少々の肯定を含むニュアンスがあるが、「バカ親」というと、どーしようもない親のことを...
ホラーとコメディが同義語になって久しい。…と言っても私の中だけの話しだと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。ホラー大作『オーメン』完全復刻版のマスコミ試写会で、高らかな笑い声が...
vol.17:柴田勝憲夢は軽トラ全国行脚。旅は「蜂つれ」花を求め。
埼玉県越谷市。いかにもだだっ広い関東平野を思わせる、見渡す限り広がる田畑の真ん中にポツンと梅の木に周りを囲まれた畑がある。養蜂家・柴田勝憲さんの畑だ。 畑の土手が一面、ホトケノザやオオイヌフグリ...
読んでから見るか、見てから読むか 小説の映画化は数々あれど、「あそこが違う。ここが変」とつい重箱のすみをつつきたくなります。ここで紹介するのは、重箱のすみが気にならない作品限定。あくまでも記者の目...
子ども時代はともかく、おとなになってもなかよしの兄弟というのは、あまり聞いたことがない。ひとつ屋根の下に住んでいても、ほとんど会話しない兄弟だってめずらしくない。「友人は選べるけれど兄弟は選べない...
・韓流こういうのもアリ、なのだ ハンカチが1枚では足りない滂沱必須のメロドラマ、ではない。国や兄弟のために戦うハードなアクション、でもない。可愛い彼女の騒動に巻き込まれるラブコメディ、でもない...
vol.16:生田康英カニつり名人の、ほんわか発明ストーリー
メカニカルに光るリール、レザー光線で彩られたデモンストレーション。大勢の釣りびとたちでにぎわうフィッシングショーの会場で、小さいけれどちょっと変わったブースが人目を引いていました。カニつり名人生...
お約束の結末に向けて疾走する豪速球メロドラマ ・泣きたい時に泣かせてほしいメロドラマを観る、という行為は、そもそも「泣く」ことを前提にしているわけだから、観る側としては滂沱というほど泣かせてく...
「九段界隈 桜みち」という、1年に1度、桜が咲き乱れる季節に発行される本がある。千鳥ヶ淵の桜に魅せられて、お祭り気分が大好きで、とうとう本まで出してしまったのが國分紘子さん。國分さんの事務所がある九段...
vol.14:内藤 洋バンクーバー発!ネイチャー「あそびすと」
世の中には、二種類のタイプの人がいると思う。 好きなことをするために仕事をする人と、好きなことを仕事にする人だ。 長年の友人である内藤洋(ひろみ)さんは、絶対的に後者である。 大学卒業後、伊豆...
2月20日、おもちゃ展を開催しているギャルリーワッツに、川崎淳与さんを訪ねた。 川崎さんはギャルリーワッツの主である。おもちゃ展は2年をかけて企画・人選し、開催にこぎつけたという。 この日、原...
初恋話しが3度目というのもおかしな話じゃあないか、とはおしゃいますな。 そもそも「恋」なんぞと呼べるものに、そうそう出会うわけはないんである。幼稚園だの小学生中学時代のそれらしきは、あくまでもその予...
vol.12:AS YOU LIKE音楽が結ぶあそびすと仲間 青春、AGAIN!!
本番・ライブを終えて ひきこもごも 早いもので、昨年12月のライブ本番からもう2ヶ月ほども過ぎようとしている。年末の反省会、年明け新年会・初顔合わせ、2月のミーティング。ボチボチ集まったりして、...
vol.11:久田 恵私、ファンタスティックプロデューサーです。
久田恵さんといえば、ノンフィクションの第一人者。そのほかにも家族のことを書いたエッセイや、「なるほど」と思わせる人生相談のコメントなど、主に同世代の女性から圧倒的な支持を得ている。そんな久田さんに、新...
「ヒトラーの防具」をさらに越えたボリューム。上巻が623、下巻が581ページの超大作。 いやいや、ちーとばかしキツイですぞ。 主人公・森田征二は大戦中、憲兵それも特高として軍務していた。 中国人にな...
vol.10:揚野雅史「マイクスタンドが杖に変わってもやるで!」
自営隊?バンド?! ま、いっぺん聞いてみなはれ 京阪電車を古川橋で降りて徒歩1分。正月気分もすっかり抜けた1月 28 日の夜、駅前の喧騒から離れた一角にあるライブハウス《 AREA 51》に...
ジャケットのポケットに入れて持ち歩くと、間違いなく型崩れする。上下とも550ページからの超長編。まずはお覚悟! 「防具」とは日本の伝統武道「剣道」で使う「防具」。つまり「面、籠手、胴、垂れ」を指す。...
育った京都には地蔵盆という慣わしがあった。 夏のお盆の際に集落の中心位置ほどにあるお地蔵様の赤いよだれかけをかけ替え、お供え物をする。子供のためのお盆だ。お地蔵様が祭られている小さな祠は、それでもそ...
「伝え続ける」ということ 「護る」ということ… 春号、夏号、秋・冬号の年3回発行。雑誌『軽井沢 Vignette・ヴィネット』は今年、創刊27年を迎える。広川小夜子さんが編集長として、軽...
各400ページちょいが上下。そこそこのボリュームだが、読み始めてみると苦にはならない。幾分ゆっくり目なテンポにもすぐに慣れ、むしろ100年前の時代性をよく表現するに貢献しているとわかる。 フランスは...