東海道五十三次大磯宿場祭り


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ドイツ人の友人シモーネからTelで、
「大磯で面白い宿場祭りがあるんだって。一緒に参加しない?」
と誘われた。祭り? 何をさておいても出掛けなくっちゃあ! というわけで、11月1日、まさに祭り日和にいそいそと出かける。

宿場祭りというのは、東海道五十三次に由来される。徳川家康が東海道に宿駅制度を作ったのは1601年(慶長6年)。それから400年が経った2001年に大磯宿において東海道シンポジウム大磯宿大会が開催されたのがはじまりである。NPO団体「歴史の東海道宿駅会議」も立ちあげられ、この宿場祭りは東海道の中でも大きな意味を持つ存在となっていった。
江戸から数えて8宿目である大磯では、後世にも江戸情緒を残していこうと、浮世絵の題材にもなっている。松並木道をメインに宿場祭りが開催されている。


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おでんは暑い日でも人気


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大磯は名物のするめなど干物が豊富


朝10時から午後3時までフル回転で催し物があり、まず到着時には和太鼓の演奏を聴くことができた。朝からポカポカといい天気で空は真っ青。大磯で生まれたという創作和太鼓の迫力で、肋骨にゴーン、ゴーンと響いてくる。粋な鉢巻をして呼吸がそろっている演奏は見ていて楽しい。


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書き割りで私もサムライになってみました


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骨にも響く?和太鼓の演奏


和太鼓のあとに遭遇した津軽三味線の演奏にもシモーネは一生懸命に見入っていた。見渡せばケン玉あり、皿まわしもあって昔懐かしい江戸時代を垣間見たようだ。


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狐に扮して飴玉を配っております

また、ステージともいうべき“笑道会”では大道芸や、芸人さんによる美空ひばりのモノマネなどで、とっても観客を喜ばせていた。80歳過ぎと思しきおばあちゃんも一緒に踊りだし、地元の人たちも円くなって踊りを披露してくれたのはとても和む光景だった。

そろそろお昼も過ぎ……というところで、少々暑かったけれどおでんを。江戸長屋のブースで貰った田楽とあわせて、シモーネとフーフー言いながら食べる。外で飲む生ビールも美味しい。
祭りの定番であるフランクフルトソーセージに焼きそばも、鉄板でジュージュー焼かれており、食べてもすぐにお腹が鳴ってしまう。シモーネは露店で和食器を見つけたことで、和風の丼を2個買っていた。うどん用にでもするのだろうか?
祭りにつめかけた気さくな人々とも話も弾み、楽しいお出かけとなった1日だった。