秋味のフルーツパフェ


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吾輩はチャリである。名前はまだない

プレ健康診断で隠れ肥満と診断されてしまった私。
おそらく、中国駐在時の美味しくも脂っこい食生活と、安いので頻繁に利用していたタクシー生活が原因だろう。
そこで、ちょっとしたお出かけには自転車を利用することにしている。

片道6kmに約1時間、これがなかなかいい汗をかけるのだ。
また、割と近所にあるものの電車の乗り換えが不便だったり、普段利用しない駅にお気に入りのお店があったりすると、なんとなく足が遠のいてしまう気がする。自転車はそんなお店を再訪するのにも向いている。


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葡萄三昧

今回訪れた都内某所も、そんなお店のひとつ。
食通が足しげく通う、老舗のフルーツパーラーである。

フルーツパーラーという響きからわかる通り、お洒落なカフェではない。20年くらい前にタイムスリップしたような雰囲気の喫茶店で、このお店の売りは、なんといっても月替わりのフルーツパフェ!
今月は季節感溢れる、葡萄(ぶどう)尽くしのパフェだった。

写真をご覧あれ。

グラスの上で燦然と輝く粒ぞろいの葡萄は、右周りから、ピオーネ、巨峰、甲斐路、ロザリオビアンコ、レッドビアンコ。下は、キャンベラとベリーAのシャーベットがバニラアイスクリームに重ねられていて、合計7種類もの葡萄が贅沢に使われている。


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さらに小腹を満たす

さらに、シャーベットの中に葡萄が隠されていて、ちょっとした宝探し気分も味わえる。このパフェには生クリームやスポンジは使われていないので、普段甘い物を受け付けない私でも、ぺろりと完食。

けっこうなボリュームながら、胃に負担をかけない優しい味のパフェがさらに食欲を促し、調子に乗ってフルーツサンドまで頼んでしまう。
あぁ口福なるかな……。

ふと我にかえると、秋味のパフェを求めて行列ができているのに気がついた。
この美味しいひとときは、そう長くは独り占めできない。並んでいる人に席を譲り、帰路についた。


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昔ながらの喫茶店。その実力はあなどれない

本来なら電車に乗って10分しかかからないところを、わざわざ30分以上かけて自転車で行くのは、時間の無駄と思う人もいるだろう。

でも、自転車に乗り、秋の爽やかな風を感じながら美味しい物を探しに行くのは、なかなか贅沢な時間の使い方だなぁと思う、今日この頃。