ホワイトイルミネーションの下、ドイツビールで乾杯!


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雪の降り積もる札幌市。雪祭りで有名な大通公園で、ホワイトイルミネーションがともると「本格的な冬がやってきた」とみんな思わずコートのえりを立てる。夏型観光が主流であり、「四季折々の魅力あふれる街」に訪ねてもらう通年観光への脱却が大きな課題だった札幌市で、昭和58年に1千個の電球からスタートしたイルミネーション。期間中、さまざまなアートイベントが開催されるが、何といっても楽しいのは、今年で7回目を迎えるミュンヘン・クリスマス市だ。

「ミュンヘン・クリスマス市in Sapporo」は、ドイツ・ミュンヘン市との姉妹都市提携30周年を記念して2002年から始まった。北部に比べてカトリック教徒の多いドイツ南部バイエルン州(州都ミュンヘン)のクリスマス用品を買うための「冬の市」から、さまざまなドイツ製品がやって来て、所狭しと並ぶ。クリスマスグッズはもちろんのこと、精巧な民芸品や不思議な輝きのガラス製品、ドイツソーセージやグリューワイン(ホットワイン)、そしてミュンヘンビール!
寒いドイツや札幌で、マグカップにたっぷりの湯気のたったシナモン・砂糖入りグリューワインで体を温めるのも楽しいけれど、なんといっても、ミュンヘンはかのオクトバスフェストビール祭りで有名なビール都市である。ビール大好き札幌人としては、ミュンヘンビールをめいいっぱい楽しまないわけにはいかない。


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ミュンヘンビールといえば、日本でもヴィツェンビア(Weizenbier)やヘーフヴァイツェン(Hefeweizen)が有名だが、ミュンヘン・クリスマス市では、普段めったにお目にかかることのないミュンヘン生ビールが飲める。
おつまみには、ソーセージはもちろんのこと、ブレーツェル(Brezel)というパンがなかなかおつな感じだ。ドイツのパン屋さんの看板にもなっているこのパンは、独特の風味がある。粒塩がまぶしてあるものは、ビールのおつまみとして好まれるので、ミュンヘンのビアホールには必ず置いてあるとか。


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雪が降る中、ドイツ伝統菓子をほおばるのもよい。蜂蜜、香辛料、小麦粉、ライ麦から作られるドイツの伝統的な焼き菓子、レーブクーヘン(Lebkuchen)。クリスマスシーズンの代表的なお菓子、シュートレン(Stollen)はレーズンやレモンの皮、ナッツやドライフルーツなどが入ったケーキで、上には粉砂糖がたっぷりかかっている。

え?寒い中ビールを飲んで、凍えてしまわないかって?大丈夫です。おなかいっぱいになり、いい気分に酔っ払えば、不思議と温まるんですから!