4年ぶりの日本のお正月――食卓に並ぶは多国籍

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見るだけでも楽しい日本のおせち
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オーブンから出てきたばかりのパエリア
現住所であるカナダ・バンクーバーを離れ、4年ぶりに日本でお正月を過ごしました。お正月といえば、まず新年会です。
世田谷の親戚の家に、大人12人と赤ちゃん1人の総勢13人が集まりました。家の長女が夫と生後9カ月の男の子を連れてオランダから里帰りし、私たちもカナダから戻っているので盛大な新年会を開いてくれたのです。
オランダと日本のハーフの赤ちゃんは、日本が初めて。まだごちそうは食べられませんが、華やいだ雰囲気のなか、離乳食を食べながらニコニコとご機嫌でした。

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賞品に和菓子がつく
和菓子屋さんの双六セット
大人の私たちはごちそうとワインを囲み、話に花を咲かせました。次々と出てくるワインは6種以上、まるでワインの試飲会のようです。ごちそうはおせち料理、パエリア、キッシュ、オランダのチーズ、茹で蟹、中華ちまきなど多国籍にわたります。
デザートは果物や和菓子もありましたが、その日のハイライトは、赤ちゃんのお母さんが作った特製のレアーチーズケーキ。彼女はフランスで修行を積んだパティシェール(女性菓子職人)、赤ちゃんを育てながらオランダでお菓子教室を開いているプロなのです。小さな一切れはとても美味しくて、瞬く間に胃袋の中に納まり、写真を撮ることを忘れてしまうほどでした。

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テーブルを賑わすごちそうの数々。
パイナップルくり抜き器でカットしたメロンがユニーク
ごちそうを堪能した後のお楽しみは双六です。この双六、一方的にゴールに向って進むだけではなく、後に戻ることもあり、まるで人生双六のよう。なので、参加者全員が「上がり」になるには時間がかかったのですが、ルールは簡単、上がった順に賞品の小さな和菓子が選べるというものです。皆、サイコロを振るたびに一喜一憂し、子供に戻ってゲームを楽しみました。その双六セット、某有名和菓子屋さんのものですが、私たちがカナダでも遊べるようにいただいてきました。

こんなに大勢の親戚が集まるのも久しぶり。懐かしい人たちに会い、オランダから来た赤ちゃんにも初対面できたし、楽しいひとときを過ごすことができました。
そして何より、素晴らしいごちそうが堪能できた4年ぶりの日本のお正月でした。