超初心者による突発的鎌倉紅葉散策


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カナダより葉の小さい日本の楓
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鶴岡八幡宮境内にて。
これぞまさに、季節限定の味

11月下旬、まるで家出かと思われるような日本への突発的超短時間一時帰国を果たした。実際には、シンポジウムやら学校行事やら早めの忘年会やらと、いろいろと参加予定のイベントがあったのだけれど、大荷物を抱えて意味深にカナダの田舎を出発するのは楽しい。
東京滞在中のある日、田舎へ墓参りの予定を勝手にキャンセル、東京在住なのに一度も行ったことがないという長女とともに、鎌倉へ行くことにしてしまった。母娘して鎌倉にはなんの予備知識もなく、下調べもせず、多忙の長男にお助けメールして、行き方だけはゲットした。東急二子玉川駅で待ち合わせ、途中乗り換え2回。
鎌倉は、思ったより遠かった……。


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実にいろいろな型の 電車がある江の電

オーシャンビューを楽しみつつ、とろとろとレトロな江の電に乗って行くのは至福の時間。時差ボケした頭に、ほどよい揺れが心地良い。買い物帰りの地元のおばあちゃん、私たちのような観光客、いろんな人たちが一瞬だけ乗り合わせる。これも何かの縁なんだよねぇ?などと大げさに思って乗っているのは、私くらいのものだろうか?

終点の鎌倉で下車、駅前で人力車のお兄さんに呼び止められた。2人で乗れる、紅葉巡りが効率よくできると、かなりココロが動いたが、この日は勧誘を振り切って歩いて鶴岡八幡宮を目指した。


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すっ、素通りできない……

駅東の赤鳥居をくぐって狭い裏道の商店街へ入った途端、まるでバンコクか香港のストリート市場のような雰囲気に圧倒させられた。老舗の茶道具屋、着物屋、洋品店などのほか、なんと食べ物屋の多いこと! こんなシアワセは何年ぶりだろう……という感涙ものだ。しかも、甘いものあり、辛いものあり。量も少なめで、しかもバラエティーに富んでいるから、甘辛を繰り返しつつ進めば胸焼けに苦しむこともない。

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ウチにも欲しい、湯豆腐用の桶

さんざんあれこれと足を止めた末、ランチには迷わず大仏さん近くで豆腐料理をチョイス。朝作りの湯豆腐をしじみ醤油でいただく。こんな贅沢は、たまーに日本へ帰国した時くらいしかできないのだ。

で、肝心の紅葉はというと……。


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どうやら鎌倉には紅葉する木そのものが少ないのか、あーっイチョウが黄色いね?、あーっカエデが赤いね?、という局所的なもの多し。だが、年中青い松などの針葉樹とのコントラストは抜群だから、紅葉だけを楽しむよりカラフルで印象的だったりする。

奥の深い鎌倉。次の一時帰国の際にもぜひまた、予定に組み入れたい。今度は別件をキャンセルすることなく……。