去年3月にアルゼンチンでのプロジェクトの任期を終えてコスタリカに旅立ったアレ(参考:http://asobist.samplej.net/tokushu/tokushu-1/090326.php)。コスタリカのあと今年の1月からはマダガスカルに勤務。そして長期休みを利用してこのたび、古巣であるブエノスアイレスを訪ねて来てくれました。
出会って別れても、また出会う――そう教えてくれた友達アレ
彼女が旅立ってから1年ちょっと。その間に新たな出会い、新たな経験を積んでの再会。お互い少しは成長した? どちらにしても友達っていいものですね。もちろん私は彼女の大好きなパンケーキでおもてなししましたよ!
さて今回、再訪したアレが絶対したかったひとつは、かつてサンテルモ地区の骨董市で見かけたダイヤル式電話を見つけ出しゲットすること。
そ、そんなことですか……。
彼女いわく、その電話に一目惚れしたけどその時は思い切って買えなかった。だから今回、多少高くても自分のものにしたい、とのこと。これもひとつの出会い? 一目惚れ? 旅先で出会ったあの人を求めて再びかの地を訪れる、ではないけれど……。
サンテルモ骨董市
通りを歩いているとタンゴ音楽が……
ということで、私たちはサンテルモ地区の骨董市(フェリア)へ。スペイン植民地時代からの歴史的な建物を見上げながら石畳の通りを歩いていると、哀愁溢れるタンゴの音色が聞こえてきて……と、18世紀ヨーロッパさながらの情景、まさにサンテルモにあり。そしてここでは毎週日曜日にかつて欧州からの移民とともに渡ってきた品々が並ぶフェリアが開かれます。
古き良き時代のアルゼンチンの面影に出会えるサンテルモのフェリア、掘り出し物満載の骨董品がぐちゃぐちゃと並べられ、大道芸人たちが思い思いにパフォーマンスをし、もちろん通りでタンゴを踊っている人たちもいる、まさに人生の玉手箱がここに!
そして、見つけましたよ!
サンテルモ骨董市で再会を果たした"相手"
アレが海を超えても恋し焦がれたダイヤル電話。よくぞ売れずに残っていてくれました。それにしても1年以上経っていてもまだ同じように店頭に並んでいるってアルゼンチンらしいです。そして「縁」とはこういうことを言うのかもしれません。
人生出会いがあれば別れもあるとはいいますが、別れは決して別れではないんですね。一度離れたアレとアナログ電話も、このたび無事に出会い、一緒にマダガスカルに帰っていきました。そしてアレと私もこうして海を超えて、時間を超えて再会を重ね続けています。まさに“さよならだけどさよならじゃない”というか……。