【晩春は湖】ウイスキーもいいけど……あの湖のゆるキャラもいいかも

この3月まで放送されていたNHK連続テレビ小説『マッサン』を見て、マッサンがウイスキーを学んだスコットランドへ旅の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

はい、風光明媚なスコットランドでドライブを楽しんでいると、ウイスキーの蒸留所、あります!あります!! 良質の仕込み水があるところ……特にハイランドと呼ばれる地方のスペイ川流域に半数以上あるといわれています。……が、実は……このハイランドで特筆すべきは、川のように細長い湖なのであります。

その名は「ネス湖」と申します。
ここで「ピン!」と来た方は、子供時代、“あの“生物のテレビ番組にくぎ付けになった世代でございましょう。

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全長約35km。幅約2kmと、川のように細長いネス湖は、英国最大の淡水湖
ネス湖のネッシー。
ネッシーが歴史に登場したのは西暦565年と古いのですが、1934年、ロンドンの医師ロバート・ウィルソン氏による写真が一躍脚光を浴び、日本では1970年代にネッシーブームが到来しました。石原慎太郎氏により、ネス湖怪獣国際探検隊が組織されたほどの盛り上がりぶり。テレビの特番を見て、日本から遥か彼方にいる(……とされた)謎の生物の存在にドキドキワクワク、想像をふくらませたものです。それから数十年後、自分がその近くで暮らすことなど、つゆほども思わずに……。

3年間のスコットランド生活で、幾度となく細長いネス湖に沿った道を通るも、残念ながら(!?)“本物”のネッシーにお会いことはありませんでした。が、ご当地キャラと化したネッシー“グッズ”にはよくお目にかかりました。リアルな模型タイプのものから、スコットランド版「ゆるキャラ」になれそうなキュートなものまで多彩なラインナップ。ネッシーブームを知らない世代の反応はいかに……。

今ならば、当然、スコットランドのお土産として期待されるのはウイスキーでありましょうが、リーズナブルなお値段で、なつかしい(or意表をついた)話題付きで、ネッシーグッズ。意外に喜ばれる……かもしれません。

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ネス湖の近隣ホテルにて。土産物コーナーの人気者!?
ちなみに、1994年3月13日はネッシーの写真がねつ造だったという発覚記念日になっておりますが、なおもネッシーロマンを追究したい方は、ネッシーの私設博物館「ネス湖エキシビジョンセンター」&「 ネッシーランド・キャッスル」へどうぞ。