執筆者: 小玉.徹子

登頂前夜

11月3日:登頂前夜 標高4750mのベースキャンプ、ヤラカルカYalaKharka。 夕方になってメンバーがダイニングテントに集う。どこか皆、口数も少ない。 「明日は何が何でも登らなくちゃ」 とポ...

ヒマラヤを詠めり-2

鎮魂「友よ、生きててよかった」 11月2日 Thikyapsa Kharkaティキャプサカルカ、到着。 「フラット1時間、アップ1時間、トラバース30分」ほぼ聞いたとおりではあったが、なにしろ384...

泣いて、笑って、母でよかった

保育・教職従事者、看護・医療従事者は必読。子育て進行中はもとより、経験者、潜在経験者も要読。すなわち全ての人、とりわけ「ディスレクシアって何?」という向きには「是非、読んでください」とお願いしたい。...

ヒマラヤを詠めり-1

「もういつ死んでもいい」3840mの感慨 2010年10月31日 成田を発ってから5日目。標高1450mの山村・Shabrubensiシャブルベンシから歩き始めて3日目。3840mの山村・Kyanc...

Vol.59 猪熊隆之山岳気象予報士の「不死身の登山人生行」

——以前、『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)に出ていらしたのを拝見しまして…… 猪熊●ありがとうございます(ニッコリ)。でもあ...

ブレイズメス1990

「旅の友」を携える絶対条件は「かさばらない」「重くない」ではあるが、残念ながら本作は文庫には落ちていない。にもかかわらず「カトマンズ」のホテルで読み終えたのは、さほどのボリュームではないのでよしとし...

【ヒマラヤ日程】

■10/26・1日目:ホテル泊(RADISSON HOTEL) 成田11:00→香港14:50着、18:05発→カトマンズ22:15着 ■10/27・2日目:ホテル泊 終日カトマン...

ブラックペアン1988(上下)

いやー、読み出してすぐに嬉しくなる。 一連の海堂作品、すなわちバチスタ、田口&白鳥シリーズ及びその周辺の時系列からいうと、そうとう時は遡る。なにせ高階がペーペーの外科医で、グッチー田口やジェネラル速...

螺鈿迷宮(上下)

たった今から海堂作品を読み始めるとして、「おびただしい作品群をどの順に読み進めるか」については口角泡の物議をよそに「どうでもいいじゃん」とあえて言っておく。時系列を外して読んだとして、たとえ時に「え...

マッターホルンあとさき-1

ヘルッリヒュッテのバカヤロウ! 2010年8月26日 マッターホルン登頂の拠点・ヘルンリヒュッテ。 山から降りてきたクライマーは、たとえ半ば装備を解いていたとしても一目でそれとわかる。顔の輪郭に覚...

ヒマラヤ行ってきます!

9月29日 スイスから帰って1ヶ月が経つ。 ヒビの入ったアバラ、骨折した左人差し指も癒えたところで、トレーニングを始めた。マッターホルンの苦い記憶も新しいうちに、もう次の心配をしなければならない。10...

陋巷に在り(1〜13巻)

少々の覚悟を以って読み始められたし。 何しろ13巻もある。その上、第1巻「儒」の巻はかなり手こずる。ルビがなければ到底読めない恐ろしく画数の多い漢字が続出する。「あれなんて読むんだっけ」などと読み...

ひかりの剣

例えば暇つぶしに入った書店でただ表題に惹かれて求めた。積んだまま忘れていたのをたまたま長旅の友に携えた。 ことのほか面白ければ、同著者の他作品が読みたくなるのは人情で、そうなると著者紹介やら推薦文...

出発直前!いざ、マッターホルン!!

■8月23日成田を発って、帰国する8月31日までのおよその日程 ・8月23日:成田→チューリッヒ(チューリッヒ泊) ・8月24日:チューリッヒ→ツェルマット(ツェルマット泊...

龍王岳・東尾根-2

7月20日 朝8:35室堂山荘発 目の前の雪渓を登っていく。メチャメチャ頑張って歩くんだが本郷さん、Oさんと私の距離が見る間に開く。心臓バクバク、呼吸はぜいこぜこ。 09:11一ノ越乗越し ...

龍王岳・東尾根-1

7月19日、午後の2時過ぎに室堂に到着。 下界のうだるような暑さがウソのように涼やかな風が渡っていく。それもそのはず、まだかなり大きな雪斜面が残っていて、驚いたことに、かけ声などしながらスキー...

富士登山:61th birthday on the submit-4

剣ヶ峰発09:10 「も、行こ!」 この時ばかりは休憩時間がもっと欲しいとは思わない。早く行きたい。ウズウズしているのだ。ぜひとも雪渓を渡って噴火口をぐるり一周したいのだ。 小屋の人は「整備が終わって...

富士登山:61th birthday on the submit-3

頂へ 08:00 まだ小屋開きしていない山頂小屋のそばで渇きを潤し、あんまり食欲はないとはいえ多少は胃袋にも入れてやり、剣ケ峰を目指す。スバルライン・富士吉田ルートの最終到達点からは、ぽっかり開いた...

富士登山:61th birthday on the submit-2

【7月4日】幸運にも出発の早朝04:10には雨は上がっていた。間もなく日の出だろう。辺りはもやいでいて、ご来光を拝むなど望むべくもないが、気温もさほど低くもなく風もないので「日焼けしなくて、ま、いっか...

富士登山:61th birthday on the submit-1

「3回以上は富士山に!」と言われている。6月12日・13日の山行は直前に歯茎を腫らしドタキャン。6月17日・18日は天候に阻まれ8合目で撤退だから、最低でもあと2回は登らないと!な勢いで豆板醤と富士登...