執筆者: 小玉.徹子

vol.17:柴田勝憲夢は軽トラ全国行脚。旅は「蜂つれ」花を求め。

埼玉県越谷市。いかにもだだっ広い関東平野を思わせる、見渡す限り広がる田畑の真ん中にポツンと梅の木に周りを囲まれた畑がある。養蜂家・柴田勝憲さんの畑だ。 畑の土手が一面、ホトケノザやオオイヌフグリ...

vol.12:AS YOU LIKE音楽が結ぶあそびすと仲間 青春、AGAIN!!

本番・ライブを終えて ひきこもごも 早いもので、昨年12月のライブ本番からもう2ヶ月ほども過ぎようとしている。年末の反省会、年明け新年会・初顔合わせ、2月のミーティング。ボチボチ集まったりして、...

逃亡

「ヒトラーの防具」をさらに越えたボリューム。上巻が623、下巻が581ページの超大作。 いやいや、ちーとばかしキツイですぞ。 主人公・森田征二は大戦中、憲兵それも特高として軍務していた。 中国人にな...

ヒトラーの防具

ジャケットのポケットに入れて持ち歩くと、間違いなく型崩れする。上下とも550ページからの超長編。まずはお覚悟! 「防具」とは日本の伝統武道「剣道」で使う「防具」。つまり「面、籠手、胴、垂れ」を指す。...

ひろっちゃん…

育った京都には地蔵盆という慣わしがあった。 夏のお盆の際に集落の中心位置ほどにあるお地蔵様の赤いよだれかけをかけ替え、お供え物をする。子供のためのお盆だ。お地蔵様が祭られている小さな祠は、それでもそ...

vol.09:広川小夜子軽井沢の「美」を伝える

「伝え続ける」ということ 「護る」ということ… 春号、夏号、秋・冬号の年3回発行。雑誌『軽井沢 Vignette・ヴィネット』は今年、創刊27年を迎える。広川小夜子さんが編集長として、軽...

薔薇窓

各400ページちょいが上下。そこそこのボリュームだが、読み始めてみると苦にはならない。幾分ゆっくり目なテンポにもすぐに慣れ、むしろ100年前の時代性をよく表現するに貢献しているとわかる。 フランスは...

12年目の映像

これは年代によって読後感が大きく違うだろう。どの世代にとっても、「ずっしり」な「作品」であることに異論はないはずなんだが。 東大闘争から12年目という設定。「映像」とは闘争を外側から撮りメディアを通...

賞の柩

賞とはノーベル賞のことである。 英国人研究者アーサー・ヒル博士のノーベル医学・生理学賞受賞決定から物語は始まる。ストーリーを引っ張るのは同じ筋肉の収縮機構に関する研究をフィールドにする日本人研究者の...

臓器農場

タイトルからして「いかにも」である。安心して読み始められるがいい。箒木蓬生フィールドに寄せる期待を決して裏切らない。 どこで何が行われようとしているのか、物語の行く末がかなり早い時期に見えてくるのこ...

三たびの海峡

主人公は朝鮮人。物語は彼が釜山から日本へ向けて船に乗り込むところから始まる。 彼にとって3度目の渡航。最初は戦時下の日本軍によって強制連行されようとした父の身代わりになって日本へ、16歳の時。 2度...

vol.08:新開俊郎君はオーロラを見たか?!-子どもたちに氷上生活体験を-

友の遺志を受け継いで さらに次世代に… 某日、「シモン都市設計」のオフィスは休日であるにもかかわらず、なにやら作業する人たちの笑い声が聞こえていた。新開さんが会長を務める「オーロラ...

白い夏の墓標

徹頭徹尾、箒木作品のスピリットを楽しめる。 目次に並ぶ耳慣れない章タイトルが何を意味するのかは、第1章の扉をめくれば即座に理解する。さて何の話しか?など訝る暇もない。 章毎に扉裏にタイトルの意味が書...

vol.07:相澤正夫走る、走る!サッカーボールひとつ追いかけて…

心と身体の一体感 シンプルな立ち位置 10月30日、10:10、キックオフ。元八王子・大柳グランドでサッカーの試合が始まった。 相澤正夫さんがゼネラルマネージャー&選手として率いるのは、ス...

カシスの舞い

本書を入手したら即座にカバーをかけること。 巻末「解説」は最後に読むこと。箒木作品は初めてという向きには特に上記2項厳守をお勧めする。 さて本書だがジャンルの記載はあえて省いた。ともかくも表題「カシ...

vol.04:AS YOU LIKE音楽が結ぶあそびすと仲間 青春、AGAIN!!

お客さんと一緒に楽しんじゃう それでこその「AS YOU LIKE」 9月10日のAS YOU LIKE の練習は「B」スタジオ。TAKAGI'S HOMEは6スタジオあるうちAS YOU LI...

vol.03:有働 薫心をつむいで詩をあむ 詩人・有働 薫さんのあそびすと人生

書きたいから詩を書く「本が出るとスッとするの」 小田急線「玉川学園前」駅からおよそ歩いて20分の有働薫さんのお宅にお邪魔した。 9月の残暑の昼過ぎ、駅まで迎えにでてくれた有働さんと歩く。緑の多い成...

vol.02:AS YOU LIKE音楽が結ぶあそびすと仲間 青春、AGAIN!!

先端行ってるオヤジ・バンド オバサンだって混ざってるよっ! 8月の最終土曜日の夕方5時過ぎ、東京・井の頭線「池の上」駅からほどない貸しスタジオTAKAGI'S HOME ・ Aスタジオに三々五...

vol.01:こぐれひでここぐれひでこの「あそびすと」なくらし

こぐれ邸は摩訶不思議 都内の高級住宅街の路地を曲がると、うっそうと茂った植木に囲まれてコンテナを重ねたように見える家がこぐれ邸だ。さらに玄関のある 3 階までは工事現場のような鉄製網の階段を上がる。...

受精

たとえば船の長旅のお供には是非おすすめの一冊。  結構なボリュームなんだが、読み出すと止まらないので、船の揺れを忘れる。 下手な酔い止め薬を服用して寝込んでいるよか、よっぽど楽しい船旅にな...