執筆者: 小玉.徹子

ロックだぜイ!-1

3月7日 伊豆大仁の城山でクライミング・マルチピッチに参加した。 ド恐怖の連続。途中4回ほど落ちて、まだそのアザが残っている。 1週前のマルチピッチでは、そこそこやれたんだが、難度が数段高かった...

バースデーinシャモニー

アルパインスクール(Office.Alpine)のオオモリさんからパンフ画像が送られてきた。 モンブラン行きの日程が決まったのだ。 日本発が7月3日。 シャモニー着が7月4日。 ってことは何かい...

筋トレ

2月28日、ジムで筋トレを開始すべく、カウンセリングを受けた。 「なぜに?」に応えて、「かくかくしかじか」すなわち、モンブラン登頂のための体力増強作戦の由、訴えたわけだ。 黙って聞いていたトレーナーが...

デブってもOK!とりあえず…

体重が3kg近く増えた。 ってか増やした。 去年の5月ぐらいと同じ体重に戻したのだ。 意識的にダイエットしたわけではないのだが、昨5月から10月ぐらいまでに、気がついたら3.5kg落ちていた。 まあ...

赤岳 – 4

2月22日 吹っ飛ばされそうになりながら、ほうほうの態でたどり着いた山頂小屋。 よーく写真に目を凝らせば、暴風に雪氷のつぶてが吹き上げられ、横殴りの地吹雪状態になっているのが見て取れる。 もちろ...

赤岳 – 3

目が覚めて水分を摂ろうとしたら、枕もとのペットボトルがシャーベットと化していた。 寝る間際に赤ワインをクイーッとやり、続きで熱い紅茶を飲んだのが利いたのか、「寒くて寝つけなかった」と言うもありな室温で...

赤岳 – 2

ストックにもだんだん馴れてきた。 パイネのレディースヤッケもパンツも、なんだか黒だのグレーだのだから、せめてストックはピンクにした。 赤岳鉱泉まではノーアイゼン。時折凍結した路面にてこずったりもする...

赤岳 -1

2月21日、22日赤岳・八ヶ岳に登った。 言ってもまあ、小屋泊まりだから、重い荷をしょうわけでもなく、雪山経験者ならさほど大変な山行でもない。天候だけがキーになる。 未経験者ではないが、限りなくそれ...

アンクル・ウェイト

かれこれ2週間になる。 赤岳登頂後の3日間、あまりにもの腿の筋肉痛でお休みした以外、出かける際にはいつもアンクル・ウェイトを巻いて歩いている。 1kgずつ両足で2kg。大したことないといえば、そ...

はじめに

あああ、ほんとに始めちゃったんだわ~ 胸がバクバクしちゃってます。 この7月で還暦を迎えるワタクシが大それた野望を抱いたもんです。 標高4810.9m、ヨーロッパアルプスの最高峰に登ろうなんて! 山...

残された山靴―佐瀬稔遺稿集

世界の山岳史に名を残す日本人アルピニストたちが遺した登山靴。それらは大概は、はいていた当人にしかはきこなせないものに違いない。 幾度目かのアルプスやヒマラヤ山行で凍傷を負い、辛くも命からがら下山。...

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死

顛末が表題で示されている。わかっていて読み進めるのは結構つらい。 同著者作の「虚空の登攀者」に登場する長谷川恒男の10年先輩になるアルピニスト・森田 勝を描いたノンフィクション・ルポルタージュ。 ...

長谷川恒男 虚空の登攀者

読み進めながら、何度、鼻の奥がツンとしたことだろう。 電車中で人目もはばからず涙を流したりもする。 昭和22年生まれの、日本山岳史に燦然と名を残したアルピニスト・クライマーの生涯を追ったドキュメン...

時が滲む朝

帯に「天安門事件前夜から北京五輪前夜まで〜中国民主化勢力の青春と挫折」とある。 中国の民主化運動の終点ともいうべき天安門事件。主体となって動いた学生たち。 1960年代から70年代に日本が経験した...

国家と犯罪

船戸作品の読者なら「国家と犯罪」と聞けばピンとくるはず。 国家が犯罪をどう取り締まるか、という話しでは全くなく、社会状況に於ける犯罪傾向の分析などでも全くない。 冒頭、著者自らの弁のとおり「国家に対...

金門島流離譚

およそ1国を現在に至らしめている「歴史」、しかも他国の歴史をどれくらいの人間が紐解くだろう。自国の歴史でさえ、危ういというのに。 ましてや、大っぴらに口外されることのない、いうところの裏の歴史とも...

伝説なき地(上下)

ああ、どうしょうもない、どうしょうもない! なんと人間存在の絶望的なることか!! 船戸作品を読み積むほどに、相対的な人間性善説の無力なるを思い知る。 動物学上では、ネコもトラもライオンもピューマも...

新宿・夏の死

まあ、文庫本なのにかさばること! 夏の、しかも新宿を舞台の今の今を描いた8編が編まれた中篇集。 当然、新宿名物?のおかまのねえさんから、ホームレス、ヤクザ屋さんまで種種、登場し、家出娘捜索、リス...

剣岳 -点の記-

本作を百倍楽しむ法のひとつが「剱岳に登ってみよ!」であることは間違いないだろう。実際に足で取材した著者の表現がひとつひとつ、実際の山容を彷彿させる。 でなければ、2009年の夏公開される同名の映画...

猛き箱舟(上下)

「虹の谷の五月」「砂のクロニクル」「神話の果て」「緋色の時代」「流沙の塔」…そして「猛き箱船」。 著者の著作年譜など意識もせず、なんとなくパラパラめくって中東、東欧および中央アジア近...