サンタクロースの余暇の過ごし方――サンタ研究参考資料を買う

クリスマスシーズン、もっとも忙しい仕事人は、きっとサンタさんだろう。プレゼントの準備、届け先の住所確認、ソリの整備にトナカイとサンタ制服のチェック。そして、もちろん自分たちのクリスマスの用意。想像しただけで、目がまわりそうだ。


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サンタクロース重要参考資料


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昼寝するサンタ


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サウナに入るサンタ

現在サンタクロース(フィンランド語でヨウルプッキ Joulupukki)は、フィンランドのラップランドにあるサンタクロース村から北へ300km離れたコルヴァトゥントゥリの山の中で、サンタクロースの手伝いをする妖精のトントゥと一緒に住んでいるということになっている。『サンタクロースの秘密』によると、 1927年12月、「ラジオの子供番組で、マルクス・ラウティオ氏が、サンタクロースは小人たちと一緒に

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自分達のためのクリスマスの準備も忘れずに!

コルヴァトゥントゥリに住んでいて、彼らには特別な耳があるから、子供たちのプレゼントのお願いが聞こえる」と紹介したことから始まったらしい。

フィンランド在住サンタ。フィンランド人は仕事以外の余暇時間を大切にすることで有名だ。基本的な労働時間は7時間半。仕事が終わると、さっさと家に帰って趣味に没頭したり、家族と時間を過ごしたりする。社会人でも夏休みは4週間以上なんて、どーいうこと!?


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イッタラとマリメッコでお買い物

こうなると、世界でもっともよく働く「日本人」としては、サンタクロースの余暇時間の過ごし方も気になってくるのだ。ヘルシンキでマウリ・クンナス『サンタクロースと小人たち』を参考資料として購入(フィンランド語が読めないので、アジア書籍店で日本語訳を買う。悪しからず)。この本によると、クリスマスの晩、仕事が終わるとサンタと小人たちは、あたたかいサウナに入って長旅の疲れをとるとか! さすが、サウナ発祥の国フィンランド在住サンタクロース! 夏休みには演劇やブラスバンドを楽しんだり、釣りに出かけて船の上で昼寝して過ごすらしい。

昨年よい子度(?)が低かったためか、「よい子のリスト」に名前を載せてもらえなかった。仕方があるまい、自分で自分のサンタさんになってみる。イッタラでマリボールとムーミンカップ、アールトデザインのキャンドルベース、マリメッコではペーパーナプキンを購入。ついでに、フィンランド名物ムーミンのお菓子も。

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ムーミンおやつも買う

マリボールにチョコレート、ムーミンカップでコーヒー、そしてキャンドル(フィンランドは年間ロウソク消費量が世界一だとか)。フィンランド風余暇を過ごすために、まず形から入るのだ!

もっとサンタクロースについて知りたい方には、こちらがお勧め。国内で手に入るいちばんのおすすめ参考書、フィンランド文化紹介パイオニア稲垣美晴さんの『サンタクロースの秘密』(講談社文庫)をどうぞ。