冬のソウルはいつも氷点下(に感じます)。昼間気温が上がっても0度あたりな気がします。名古屋で暮らしていた僕にとってはまったく耐え難い寒さで、ネボクと呼ばれる防寒用のスパッツみたいなものを上下とも着て、靴下も2枚履いて外出します。それでも寒い!
さて韓国の冬のイベントは一番はやっぱり正月です。しかも旧正月です。クリスマスも元旦も公休日でそれなりに盛り上がりますが、やはり旧正月の存在感にはかないません。みんな実家に帰って親戚が一堂に会して盛大に新年を祝うそうです。ここまでの流れから言うと旧正月の料理をご紹介したいところではありますが、これを書いている時点ではまだ旧正月を迎えておりませんので次の機会にご紹介することにして、今回は「おやつ」をご紹介します。
hottok ホットクの写真
顔が痛くなるほど冷たい風が吹き付ける冬のソウルの街角で一番心惹かれるのが「ホットク」。多くの方がご紹介されてるとおり、韓国の冬を代表する庶民のおやつといえばやっぱりコレです。トッポッキが一番という方もいるかもしれませんが、すごく辛いし僕に言わせればトッポッキは完全に「食事」です。
ホットクは例えて言うならホットケーキやお焼きみたいなものでしょうか。大きさは直径12cmくらい。生地はプレーンタイプと緑茶味があって、最近は緑茶味が人気があるようにです。小麦粉を練って作った生地を鉄板で焼いて、中はピーナツ、ごま、シナモン、黒砂糖、はちみつ。寒い街角でアツアツで食べると幸せです。ひとくち食べて中からジワッと熱いはちみつが出てくると心まで温まりますよ。値段は大体一枚700ウォンくらい。
hodo ホドクァジャと呼ばれるくるみのお菓子
韓国の街はお祭りじゃなくても露店がいっぱい出ていて、いわゆる屋台もあれば、帽子やマフラー、生活用品、おもちゃ、香水などなんでも売っていて、ホットクも天ぷらやトッポッキなどと一緒に露店で売っています。さっき庶民のおやつと書きましたが、セレブな街・シンサドンではホットクのかわりに(かどうかは知りませんが)ワッフルを焼いて売っていました。
そしていままで知らなかっただけですが、久々のヒットが「ホドクァジャ(くるみ菓子)」。これはくるみとあんこが入った饅頭です。「ココホド」というチェーン店で販売してるものが一番おいしいので、ぼくはここで買うことにしてます。15個入り3000ウォン。贈り物用も36個入り7500ウォンから。決して甘すぎず、一個の大きさが直径3cmくらいで、ほどよい感じ。店内で食べればインスタントコーヒー無料サービスです。
でも僕はやっぱりお茶と一緒にいただきたい派です。日本で言えば佐賀の松露饅頭にくるみが入った感じでかなりお勧めです。
yatai ホットク、トッポッキなどを売る露店の様子。
暖簾に「国家代表トッポッキ」と書いてあります。
先日両親が日本から遊びに来てくれて、母が家の近所の道端で売っている石焼き芋を発見。食べたいというので買いました。20cmくらいの焼き芋が6個で4000ウォン。アツアツの焼き芋を割ってみると何色というんでしょうか。かぼちゃのような、いかにも甘そうな色で、実際すごくおいしかったです。僕が子供のころ、時々母が好きな焼き芋を買ってきて一緒に食べたのを思い出しました。30年ぶりくらいに一緒に食べた焼き芋でした。
neboku 防寒用のスパッツみたいな下着
他にもアンコとモチが入った菊饅頭8個2000ウォン、ミニタイヤキ6匹1000ウォンなどなど。食べたいと思ったら悩んでないで即ゲット。日本とは比べ物にならないほど安価におやつを楽しめます。露店のおやつはみんな安くておいしいので、機会があればぜひ食べてみてください。あったかおやつで冬のソウルの街も笑顔で歩けます。
*貨幣価値 1000ウォン≒70〜80円(2008年12月水準)