木更津サイクリング――自転車通勤、ラーメン、そして房総横断の旅

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通勤電車に現れたサイクリスト
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自転車完成。あとは通勤するばかり
この秋から、千葉県は木更津の職場に通い始めた。1日2〜3時間の短い仕事である。
「同じ千葉県ですから、近くですよね」
紹介してくれたスタッフの方はにこやかに言う。
しかし、私が住むのは外房、木更津は内房。蘇我乗り換えで1時間は丸々かかる。電車代だって東京まで出るのとあまり変わらない。地図で見ても、どのルートを通っても50kmはかかる。
しかも駅から遠い。バスの本数がない。待ち時間がかなり長い。勤務時間<通勤時間。
うわ?(>_<)
「自転車で“輪行”っていう方法もあるな」と、ふと思いついた。

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気持ちよく自転車は進む。いざ仕事場へ
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サイクリングで千葉名物を購入。
でも会社の帰り道
通勤と考えるからしんどいのだ。これを毎日“旅”または“レジャー”と考えたら、楽しいじゃない?
地元、大網駅まで走ったら、自転車を解体して“輪行袋”に包む。約10kgの重量を担いで、外房線の上り電車に乗り込む。到着した蘇我駅で、内房線の下り電車に乗り換える。これは力仕事。エレベーターを上手に活用して、ヒーコラ言いながらもなんとか移動。

木更津駅に着いたら、おもむろに自転車を組み立てる。解体・組み立て所要時間は5分から10分。
「お〜、かっこいいねえ。どこまで走んのかい?」
タクシーの運転手さんや、通りがかりのおっちゃんおばちゃんに声をかけられる。もちろん、かっこいいのは私のことじゃなくて“自転車”のことなんだけど、ちょっと嬉しい気分。

「だいたい何キロぐらい?」って訊かれると、一瞬、自転車の走行距離なのか、時速なのか、それとも重量なのかわからない。まあ、そこから約30分、片道10kmくらいを時速20kmで走る。ダンプが走る道だから安全のためヘルメット着用。服装もサイクリスト仕様。職場についたら着替える(だから着替えも持参)。
かっこいい?(これは自画自賛)。

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気になるラーメン屋もサイクリングの醍醐味。
しかし会社の帰り道
ある日、帰り道でちょっと気になるラーメン屋さんに入った。この日は途中から雨になっちゃって、冷えた体を温めるのにちょうどよかった。『テレビチャンピオン』に出た人がプロデュースしたお店だって。味はこってりしっかりしていて、ちょっと濃いめ。
ちなみに……
らーめん道 房州
〒292-0044
住所 木更津市太田4-20-10
TEL 0438-25-9500
http://www.kisarazu-cci.or.jp/member/02055/index.html

通学路なのか、奇妙な木彫りのキャラクター達が雨の中、見守ってくれていた。ア○○ンマンにピ○チ○ウ、ド○○○んにク○のプ○さん(編集部注・画像も掲載が憚られそうなので語感と想像だけでお楽しみください)。

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房総横断サイクリングで「たまごらんど」発見。
しつこいけども会社の帰り道
またある日、この日は天気がよかったので、突如思い立って「房総横断してか〜えろっ」と方向転換。
袖ヶ浦市を抜けて、市原市に入り、山あり谷ありの国道「房総横断道路」を4時間かけて帰った。
途中、ローソンで“千葉県みやげ”「ピーナッツドーナッツ」なるものをゲット。山の中には「たまごらんど」の看板が。新鮮な生み立てたまごが売っていたが、自転車なので泣く泣くあきらめた。
夕闇迫る道を、ライト点灯しつつ、帰宅。
明日が大変だろうって?
そんな翌日は仕事ナシなのですよ(笑)。