残暑厳しき夏、温泉につかり夏バテ解消!

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城崎温泉の元湯です
温泉なんて冬に行くもの? いやいや、そんなことはありません。
「暑い!」
口を開けば発してしまうこの言葉。暑い夏だからこそ、温泉にゆっくりつかって日々の生活で冷えてしまった体を温め、汗をかいて夏バテ解消です。

関西方面にある温泉の中でも兵庫県にある城崎温泉は、平安時代から名を馳せ約1300年の歴史があります。城崎といえば内湯だけではなく、外湯をめぐる温泉街として「7つの外湯」が有名で、滝の音に耳を傾けながら入ったり、露天風呂を満喫したりと、それぞれのお風呂に趣向が凝らされているので飽きません。
浴衣を着てお湯につかりにいく……なんて風情があって男子力も女子力もアップすること間違いなし(自分への期待も込めて)! 足湯も各所に設けられていて、少し熱めのお湯にのんびり足をつけると、意外や意外。暑い日中でも、体はちょっぴり涼しくなるような気さえするから不思議です。
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下駄に浴衣で外湯めぐりの準備は完了です
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足湯と手湯場。夏だからこそ
冷えた体をじっくり温めましょう
シーズンオフとはいっても、温泉街では浴衣に身を包み下駄をカラコロと鳴らしながら歩くお客さんであふれています。それは、街全体を一軒の大きな旅館ととらえて、外湯が大浴場、100軒ある旅館が客室……といったように、旅館の中だけでゆっくり過ごすだけではなく、観光客が『まち歩き』を楽しめる温泉街づくりに街の皆さんが力を入れているからなんですね。 100826_01_04.jpg
外湯のひとつ「御所の湯」です
さまざまな色の浴衣姿を見ているだけでも心から和み、情趣を味わうにはもってこい。縁日では、下駄にコマをつけた下駄カーリングが登場! さすが城崎です。人形を打ち落とす射的や昔懐かしいスマートボールなどで童心にかえり、城崎の地ビールを飲み干せば暑さも吹っ飛びます。

城崎観光地めぐりも忘れてはいけません。ここ城崎へは数多くの文人が訪れました。電車事故に遭い城崎に療養に訪れた志賀直哉は、ここ城崎で生と死を見つめ直し短編小説「城崎にて」を書きあげたことでも知られています。島崎藤村や、司馬遼太郎などの文学碑をめぐり、一句詠みたい気分になれば詩をしたため詩のポストに投函!

城崎ロープウェイは全長約676メートルで中間駅には温泉寺や美術館があり、山頂まであがると、温泉街や日本海を一望することができます。ぜひとも試したいのが20年ぶりに復活した「かわらけ投げ」。 100826_01_05.jpg
あまりの暑さに
冷たいガラスで涼をとるカエル
自然をバックに一願成就と書かれた的をめがけ、土から作られた素焼きのかわらけを投げると厄除けができるのだとか。的に当たると願いが叶うと言われているので、大人といえども本気モードでチャレンジ。簡単なようで意外と難しく、3枚のかわらけは見事に山の中に消えていきました……。

旅館の夕食では、丹波牛やあわびに舌鼓。夏の温泉も最高?とはいえ、こちら城崎の名物はやっぱり蟹! ということでまた冬の季節にもお邪魔したいと思います。