Red Bull X-Fighters Jams en Lima!

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大勢の観客に埋め尽くされた大統領宮殿前
世界最大規模で行なわれるフリースタイル・モトクロスの大会「Red Bull X-Fighters」。2001年にスペインのバレンシアで初開催され、2007年からはワールドツアーとして世界のトップライダーたちがその華麗なトリック(技)を競い合っている。4月のメキシコ大会を皮切りに、現在エジプト・ロシア・スペイン・イギリス・イタリアの6カ国を巡る2010年度ワールドツアーの真っ最中で、日本人選手・佐藤英悟も参戦している。

そのRed Bullによるエキシビジョン「Red Bull X-Fighters Jams」が、なんとここリマで開催されるというのだ。新聞やネット上でも大々的に宣伝されており、これはぜひ観に行かねばとその日を心待ちにしていた。
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巨大スクリーンに映し出されるワールドツアーの様子
しかしそのエキシビジョン開催場所は、リマ旧市街のアルマス広場だという。あの広場にバイクが走り回るようなスペースはあっただろうか? 案の定、ネットの書き込みには「アルマス広場はそんなイベントをする場所ではない」という否定的なコメントもあった。大統領宮殿や大聖堂のある歴史地区と、轟く爆音に派手な音楽というイメージのフリースタイル・モトクロス。確かに違和感がなくもない。
しかし当日のアルマス広場は、世界最高峰のトリックを一目見ようとする人々で埋め尽くされていた。この広場で行なうことは反対でも、こんな世界的なエキシビジョンを見逃すわけにはいかないということだろう。特設の巨大スクリーンにはワールドツアーの様子が映し出されている。スピーカーから流れるエキサイティングな音楽とズンズン響くリズムが人々の気持ちを否応なく盛り上げていく。
エキシビジョンは大統領宮殿の目前で行われるようだ。こんな手狭な場所でどうやって走り回るのかといぶかしんでいるうちに、人々の歓声が上がり拍手が沸き起こった。
あっ! バイクが宙を舞っている!
人が多すぎてスタート地点の様子は見えなかったが、4台のバイクが次々と飛び上がりながら素晴らしいトリックを見せてくれた。バイクから手足を離す技はもちろん、バックフリップまで! 4人のライダーによる最高のトリックに、集まった観客はみな釘付けとなっていた。

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おお! バックフリップだ!
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一体どのように
身体をひねっているのだろう?
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連続技にリマっ子も大興奮だった
帰宅後、Red Bull Peruのウェブサイトで配信されていた動画をチェック。彼らのトリックを再確認すると、改めてあの時の興奮が甦ってくる。しかも当の4人がエキシビジョンの前日に大統領宮殿を訪問した様子も配信されていた。歴史ある豪奢な宮殿とライダースーツの若者という組み合わせは少しおかしかったが、彼らはリマをすいぶん気に入ってくれたようだ。正午から行われた衛兵交代式の折には、バルコニーに出て観客に手を振るというサービス振り。ペルー政府側のフレンドリーな対応もラテン的で好ましい。
世界トップレベルのフリースタイル・モトクロスの華麗なトリックを目の前で堪能し、久しぶりにエキサイティングなイベントに出会えた満足な1日だった。

Red Bull Peruのウェブサイト:http://www.redbull.pe