「明日は朝8時には現場に着いていたいから、6時には起きたいのになあ……」
と、思いながらムコ殿、競馬新聞をめくる手はとまらずに時計はすでに深夜2時前。「よかったねえ、遠足の準備してるみたいだねえ」と奥様がポツリ。そう、心おどらないワケがないのです。だって年に一度の競馬の祭典、日本ダービーなんですから!
アジア最大規模の東京競馬場。日本の競馬場
の中でも、ムコ殿がもっとも愛するコース
ファン、騎手、トレーナー(調教師)、オーナー(馬主)と、競馬に関わるすべての人にとってなぜダービーは「競馬の祭典」なのか。それは、ダービーに出走できるのが3歳のサラブレッドだけだからなのです。一生に一度しかない晴れ舞台、しかもゲートに入ることができるのはわずか18頭。選ばれた馬たちの戦いに、見ているこちらも力が入ります。
そんなダービーの舞台となるのが東京・府中にある東京競馬場。アジア最大規模の競馬場はホントに広い! そして施設も年を追うごとにキレイに、充実していきます。レース前には大行列となる(笑)ATMまであるんです。
さて、予定通り8時(この日は7時半前には開門していた!)に競馬場へ到着したムコ殿。毎年、関西からダービーDAYだけは東上するツワモノの友人たちと合流して、大人の遠足のはじまりです。
数々のドラマを演出してきた、ゴールまでの
直線526mは東京競馬場の見どころ。
今の時期は芝がまぶしい!
馬券も生き方も本命好きなムコ殿、
せめてドーナツくらいは大穴を
最終的に11万1891人ものファンが集まったというこの日の東京競馬場。人々のお腹を満たしてくれる数々の競馬場グルメも、競馬の楽しみのひとつです。ムコ殿チョイスをご紹介!
まずは、午前中の小腹を満たしてくれた「大穴ドーナツ」(200円)。大人の手のひらよりも大きいフワフワリングドーナツです。同じお店では「本命ドーナツ」も見つけました。大穴の丸の中にもうひとつ、1サイズ小さいドーナツがすっぽり。二重丸、競馬新聞の予想の印でいう「本命」というわけです。なかなか洒落てますなあ。
揚げたての串カツは次々と売れていきました
量も満足のドライカレー。
競馬場にはパスタもステーキもあります
コーヒー風味ソフト。
うれしい特大サイズ
午前中の小腹対策その2は、東京競馬場の名物、串カツ(280円)。15cmくらいの揚げたてサクサク、中はお肉と玉ねぎが交互に挟まっていて、玉ねぎの甘みが◎。ソース、マスタード、さらにはケチャップまでかけ放題です。いわゆる「カツで勝つ」信仰ですね。
お昼どきになって、やっぱりカレーかな……とお店をのぞくと、「ドライカレー」(560円)の文字を発見。これは珍しい、と迷わずオーダーしてみました。味がワンペースになりそうなところを福神漬けでカバーして、美味しく完食!
午後には横なぐりの雨となってしまったこの日。おやつに絶品のモカソフトクリーム(280円)を食べながら、一向にあがらない雨と馬券の調子を恨みます……。
ダービー、ラスト200mの攻防!
手前は全部人の頭(笑)。
大歓声で場内放送の実況なんて聞こえません
そして、どうにか雨も小ぶりになった15時40分。この日のメインレース、いよいよダービーのゲートが開きました。ダービーは個人的に相性のいいレース、最後は当たり馬券の写真でキレイに締めようと企んだムコ殿ですが、そううまくいくはずもなく……。
でもね、馬券を買うだけではなく、おもしろグルメを味わったり、イケメンジョッキーを探したり、お気に入りの名前の馬を応援したり。いろんなアプローチで楽しめるのが競馬のいいところです。人の背の倍くらいあるサラブレッドたちが駆け抜けていく迫力と、最終コーナーを曲がると同時に沸き起こる地鳴りのような大歓声は、ぜひ競馬場で味わってみて!
ダービーDAYは入場券もスペシャル。前年の優勝馬の写真が入った特製なんです。サイズもちょうどいいので、翌日からは読みかけの本のしおりになってます。
臥薪嘗胆?
いえいえ、楽しい遠足の思い出と、もうしばらく一緒にいたいんですよ。