私は“鉄”ではありません――。
地元でもある横浜の気になることを読者が投稿し、それを拾ってその気になることをやってみたり解決したりするサイト『はまれぽ.com』。今年に入りたびたび原稿を書かせていただいており、先日、新しい記事が公開された。ありがとうございます。
はまれぽ.com「京急線日ノ出町―戸部にある“屋根のないトンネル”の正体とは!?」
今回は京急のおはなし……ってわけでもないですが
前回こちらで書いた土合駅や筒石駅については、この記事の調査の過程で知ることになった話である。
そう、「知ることになった」。
私の場合、鉄道に関する事象については「知ることになった」ということがいまだに圧倒的に多いと思っている。
たとえば先の京急(京浜急行)の話であれば、日ノ出町駅と戸部駅というのは毎週末に散歩している区間にもかかわらず、どこを線路が走っているのか調べるまでよくわからなかった。あ、こんなところに電車が、という感じ。そしてテーマであった“屋根のないトンネル”もそういう概念がそもそもなかった。
まあアレをトンネルだと思う人のほうが少ないかもわからないが、この際に話を聞いた電車関係の書籍やムックを数多く手掛ける編集者の小関秀彦氏は、携帯電話で突然行なわれた「京急の日ノ出町と戸部間のトンネル……」という問いに対し、間髪入れず「ああ、いわゆる“側溝型のトンネル”ですね」と応じ、他に似たようなポイントはないですかね……と続けると、これまた速攻で「名鉄(名古屋鉄道)の瀬戸線ですでに廃線になった土居下駅と清水駅の間」や「東急池上線の長原駅はいま地下駅だが、かつては周辺にあった」と。そして調べてみたら名鉄も東急も昭和40年代には廃線と地下化が完了している。大昔の話を調べることもなくスラッと答えてしまう、これがホンモノ、である。
そして同時に教えてもらった土合駅と筒石駅について、「いま出先で写真は用意できない(←持ってはおられる)」との小関氏に変わり、鉄道だけでなく歴史や競馬なども手掛ける編集プロダクション「ブルボンクリエイション」に聞いてみる。これも突然の話だったが、「お借りしたい写真は土合と……」と言ったが早いが「筒石?」である。メールでお願いしたら「これらは“モグラ駅”と呼びます」との注釈付きでこれまた速攻で送っていただいた。やはりこれがホンモノ、である。
これが”側溝型のトンネル”。
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それに引き替え私はあまりにも知識がない。「○○系ですね」なんて電車の型番を言われても、実はわかるのは新幹線くらいのものだ。
「“鉄”ですよねえ(笑)」
なぜか大抵は半笑いでのそんな問いに対し、私はここまで記した理由とともにこう答えている。
私は“鉄”ではありません――。
まあほとんどが「その発想がすでにマニアのモノ」と返されるのだが(笑)。