【No Train,No Life】いろいろあります”ご当地メロディ”(前編)

先日、東海道本線に乗っての旅の最中。茅ヶ崎駅に到着してしばらくの後、ホームにこんな音楽が流れているのに気が付いた。


サザンオールスターズの『希望の轍』である。「茅ヶ崎駅の発車メロディが『希望の轍』に」というニュースを見たのをここで思い出した次第で、調べ直してみたら先日10月1日から変更されていた。説明するまでもないかもしれないが、サザンの桑田佳祐は地元出身。サザンの曲の発車メロディ採用はそれこそ10年以上前から働きかけていたらしく、地元関係者にとってはようやくの悲願達成というところだろうか。

と、このようなご当地限定の発車メロディを採用している駅は他にも散見される。イベントとして主要駅の(到着)メロディ採用曲を募集した京急(京浜急行)のことを以前も紹介したが、今回はJRのご当地発車メロディをいくつか見てみよう、いや聴いてみよう。

山手線、埼京線・恵比寿駅


映画『第三の男』のテーマだが、恵比寿駅前に本社があるサッポロビールのブランド『エビスビール」のCMソングとしてのほうがおなじみかもしれない。

京浜東北線・大井町駅


ビバルディの『四季―春』を採用している大井町駅(高尾駅も『四季』)。大井町駅は以前ベートーベンを採用していたこともあるクラシック駅である。ちなみにりんかい線の大井町駅では、同じ“四季”繋がりの『劇団四季』の劇場『夏』が至近にあることから、ミュージカル『リトル・マーメイド』の劇中曲を期間限定で使用していたことがある。

山手線・高田馬場駅


ごぞんじ『鉄腕アトム』。これは原作者・手塚治虫の手塚プロダクションの最寄りが高田馬場駅だったから。こちらもちなみに、隣接する西武新宿線の高田馬場駅は『マルコメ味噌のCM曲』だったりする。これもマルコメ味噌の東京支社の最寄り駅、ということだ。

……と、まだまだ紹介していく予定だったが、思ったより広がったので次回に続く。10月23日に後編を公開します。