1919年11月、「食品工業株式会社」として創設。約6年後の25年に創業者・中島董一郎がアメリカ留学中に出会ったある調味料を初の国産品として製造、販売を開始した——。
この調味料、現代ではサラダにかけて食べるだけでなく、とりあえずなんでもかけてしまう“マヨらー”なんて種族(?)があるくらい食卓には欠かせない物となっている。そう、マヨネーズである。
そしてこの初の国産マヨネーズを製造・販売した食品工業株式会社が、現在マヨネーズでもっとも有名と思しき会社名へ変更したのが57年9月のこと。みなさんごぞんじ『キ●ーピーマヨネーズ』の「キ●ーピー株式会社」である。
はいご注目。
こちらキユーピーハーフ
さて、ここで問題です。
もうおわかりかと思いますが、前記『キ●ーピーマヨネーズ』、「キ●ーピー株式会社」の●に入る文字はなんでしょうか?
簡単ですね。正解は「ユ」でした。
…
…
…
あ、言っておきますが「ュ」ではありません。
「ユ」。
『キユーピーマヨネーズ』の「キユーピー株式会社」、これが正解です。
もちろん、名前の由来であるのは人形の“キューピーちゃん”で「ュ」である。そして、マヨネーズや社名の“読み方”はこれも「キューピー」と読む。しかし、社名表記や商標は「キユーピー」なのだ。ぜひ商品パッケージやCMなどでご確認いただきたい。
なお、「キユーピー」になっている理由は、同社によると「(商標、ロゴ等の)デザイン上の理由」とのこと。また、いわゆる“歴史的仮名遣い”の面から、同じように拗音を使用しない社名としては「富士写真フイルム」、「シヤチハタ」なども存在する。おっさん世代に「フイルム」(「フィルム」ね)という人が多いのはこの影響である。たぶん。