11月7日、千葉ロッテマリーンズが中日ドラゴンズとの日本シリーズを制し、5年ぶりの日本一の栄冠に輝いた。
対戦成績こそ4勝2敗(1分)であったが、その内容は互角。第6戦が延長15回までもつれ込んでの引き分け。第7戦も序盤で中日が6-2とリードしたところを、千葉ロッテが逆転。しかし9回裏に中日が追いつき、最終的には12回までの死闘となった。筆者が千葉ロッテのファンである贔屓目を差し引いても、シリーズ通して非常に見応えのあるゲームの連続であり(「決め手に欠けたゲームの連続」とも言えますが)、心配されたテレビ視聴率も上々。好ゲームならばプロ野球の求心力、やはりさすがと言っていいだろう。ちなみに、2000年以降、複数回日本シリーズを制したのは、3回の読売ジャイアンツ、2回の埼玉西武ライオンズ、そして千葉ロッテの3球団のみ。これは威張ってもいいのではないでしょうか。失礼、千葉ロッテファンだけを向いたウンチクでした(笑)。
祝・千葉ロッテ日本一。
まあまあ、今回はいいじゃないですか
ところで、日本シリーズは4戦先取の7試合制なのはみなさんごぞんじのとおりだが、今年は6戦目がドローだったことで、8戦目の開催が現実視された。7戦目を中日が勝っていれば8戦目……ということだったのだが、仮に8戦目が開催されて、そこでドローだった場合はどうなっていたのだろうか。9戦目、10戦目……と、果てしなく続いていったのだろうか。
その答えは否。まず、これ以降の記述はあくまで今年の日本シリーズ6戦目終了後の開催規定であるのをお断りしておくが、仮に中日が7戦目を勝ち、両チーム3勝3敗1分で8戦目を迎えた場合、この8戦目(それ以降も含む)に引き分けはなく、決着が付くまで行なわれる規定だったのだ。先の6戦目の試合後、千葉ロッテの今江選手が「野球人生で15回は初めて」とコメントし、それを受けて元大リーガーの井口選手が「オレは最高22回がある」と言ったというエピソードがあるが、8戦目はそれ以上、極端に言えば延長50回なども想定しなければならなかったのである。
また、試合は最大9戦目までが用意されていた。7戦目はまだ15回で引き分けの規定がある。そこで引き分け、8戦目を中日が勝利した場合、3勝3敗2分で9戦目が行なわれる可能性があった。その場合、8戦目は移動日なしでナゴヤドーム、9戦目は移動日を挟んで千葉マリンスタジアムで開催とされていた。
筆者は6戦目の試合中、ペナントレース同様に延長は12回までと勘違いして、12回の表に千葉ロッテが無得点だったのを確認して寝てしまい、翌朝のニュースで「15回まで延長だったのかっ」と慌てるという失態を犯したのだが、仮に8戦、そして9戦が行なわれて同じことをしていたらと思うと冷や汗が出る。だって貴重な優勝(千葉ロッテなら特に貴重)が絶対に決まる試合だったわけだから、ね。