まさかの人工登攀デビュー?!トムソーヤの冒険@瑞牆

8月2日
「まあ、1ピッチだけだから」
と篠原さんが勧めてくれるし、前々回は大同心でちょびっとやったし…
なんて、とんでもなかった。

こんなに大変だとわかっていたら、いきなり行ったりはしなかった。
なめてました。ごめんなさい。

datin130905_01.jpg 瑞牆山バリエーションルート「トムソーヤの冒険」の最終ピッチ「だるまフェース」。アブミを何回掛け替えたかさえ記憶にないほど、イッパイ、イッパイ。
なぜって、練習という練習と言えば、いつだったか覚えてもいないずいぶん前にゲレンデでちょろっと練習したかな?程度で、「こんなんじゃ、いつまでたっても登りつかないわ」しか印象にない。ほぼひと月前に大同心でチラリ人工登攀もあったといったって、三苫ガイが何か所か設置してくれたアブミに乗ったぐらいなもので、しかもセカンドだったから回収もしなかった。つまりフィフィだのなんだの、はっきり言って使い方もよくわかってなかったんだから、よくそんなんで行ったもんだと、後になって自分で自分に呆れる。

datin130905_02.jpg 一手目からすぐに腕がパンパン。
「もーだめーッ!!!」だの「落ちるーッ」だの、悲鳴、雄叫びの類、何度叫んだか知れやしない。ってたって「もう降りる」「帰る」って訳にはいかない。それが山ってもんなんだからして。なんとか必死で頑張って、パスだのヌンチャンだの、持てるすべてを知恵と工夫で手当たり次第利用して無我夢中で上がっていく。
全身の筋肉をフル稼働して、もうヨレヨレ。終了点、すなわち山頂にたどり着いたは奇跡に近く、下山は足元もおぼつかなく、岩で滑って転んでひざぼてをしこたま打ち付けた。

datin130905_03.jpg 篠原ガイド曰く
「正確には、このルート『瑞牆山本峰・南壁下部左岩峰洞窟ルート〜下部だるまフェイス〜上部フェイス継続』。これでは、イメージがわかないので、10年ほど前に登った時、群馬在住のKさんと私が勝手につけた名前です。
下部の洞窟は、昼間でも暗く、ヘットランプを付けてのクライミング、上部は明るいフェイスを快適な人工登攀で登るユニークなルートです。(最近は、右側のクラックも登っているようです)」
の通り、人工登攀のピッチを除けば、とても魅力的な、まさしく「トムソーヤの冒険」がぴったりなルートだったんだが…
とにかく、その前が何もかも吹っ飛んでしまうぐらい、人工登攀の大変さが身に浸みた、印象濃いルートだった。

datin130905_04.jpgdatin130905_05.jpgdatin130905_06.jpgdatin130905_07.jpg 翌日8月3日、翌々日8月4日は小川山でゲレンデクライミング。
楽しくて、昨日のしんどかったのもすっ飛んだね〜

datin130905_08.jpg ……………………………………………………………………………………………………………

*Blog「日々楽観」はこちら

……………………………………………………………………………………………………………