八方尾根・雪洞講習-2

いつもそうだが、歩き始めはキツイ。だいたい急登だし。
ってか、ずっとキツイ。

何が成果だ!ちっともかわらないじゃんかッ!
脚力というより心肺なのかな~
ハーハーが過ぎて、どうにもならん。

なんだよ、なんだよ。
もうちょっとさっさと歩けるようになったかな、なんて期待は見事に裏切られ、敗北、惨敗、落胆、自信喪失、屈辱、汚辱…
クッソー!!!

雪洞設置場所まで、ほんの2時間とちょっとの歩きだからか、いつもよりなお隊の歩き速度が速いんじゃないか?
なんで皆、あんなにトットと歩けるんかな?

ようやくの思いで雪洞設置場所に着いた時は内心、唇を噛みしめた。隊の皆にしたら「いつものカメ歩き」だったろうが、あのキッツいトレーニングの成果が少しも得られないとは!大々ショック!!
まあ、始めて1ヶ月も経ってないのに成果を求めるのは性急に過ぎるというところか。

09032101.jpg休む間もなく、作業開始。
安全な斜面に雪洞を掘るには、今年はあまりにも降雪量が少ないらしい。下の樺の背の少し広がった場所にイグルーを作ることになった。

なにせ、10人が寝るスペースを確保しなければならない。相当に大変。
まずは6人用。雪のブロックをスノーソーで切り出す。円形に積む。2列目からは少しずつ内側にずらしながらドームに仕立てるのだ。

去年の雪洞講習の際は「返って邪魔!」ってんで、スノーソーやブロック運搬は免除で、もっぱらブロックの間のスキマを「雪で埋める」に専念したが、今年はそうはいかない。
「ほらほら、筋トレだよ」
「鍛えなきゃ、モンブラン登るんでしょ!」

10人がかりで6人用のイグルーが出来上がったのが14:00ぐらいだったかな。3時間は優にかかったことになる。
なかなか、きれいなイグルーになった。ヘッタッピなカメラで、大きさ感がお伝えできないのが残念。

「1泊素泊まりで2000円です」
「なら、泊めてもらおうかな」

通りがかりの登山者が、こぞって賞賛していったほど、立派な「館」になったんだってば。
イグルー越しになだらかな稜線が見える。
唐松岳はその頂のまだまだ奥なんだとか。

09032102.jpg「もうひとつ作るよ」
オオモリ隊長の叱咤に、なんか皆、辟易顔。

「2時間で完成させるぞ」
ウンザリしたって、どうしようもない。
いやなら外で寝るか?って、それはもっといやだもん。ってか凍死したくないし…

4人用は径が小さい分、屋根まで積み上げるのも比較的容易。
ほんとに2時間で仕上がった。

グリーン・ヤッケの男性は180cmぐらいの長身。それを上回る高さの母屋?とハナレ?が、ちゃんと廊下でつながっている。

09032103.jpgもう夕方。
作業が終わって、ようやくユトリで辺りを眺める。写真のひとつも撮って。

いいよね~雪山。

例年より積雪が少なく、山肌がのぞいてはいるが、紅を1滴落としたようにうっすら赤みの差した夕暮れの間近の空に、銀嶺がゆったり連なって、なんとも美しい。

明日は唐松岳登頂。
晴れればいいな~

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【ご一緒しませんかアラカンさん!】

02.jpg


今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!

ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)

*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~

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