陽射しはすっかり明るく変化し、時折ふく突風に花びらが舞い、街中ではマスク姿が目につくようになり、春になったなぁと感じるころとなりました。
大地に満ちたエネルギーが大気へと移動し『動』の季節の始まりです。
桜を使ったおにぎりにごま豆腐。
今回のレシピはごま豆腐です。畑には小さい芽が、木々にも淡い緑の新芽がでてきたり、溜まっていたエネルギーは暖かい陽の光によって、やっと出られた! というように。そんな自然と同じに、体の中に溜まっていたものが排出するのがこの季節。
急に背中にできものができたり、くしゃみが止まらなかったり、人間の体からも同じように出ようとする力がはたらいています。冬の間に溜めてしまったものを出す季節。きっと、心もそうなのでしょう。ちょつぴり涙もろかったりするのもこのころです。
季節によって食べたくなるものや調理法は変化してきます。家の中でオーブンや長時間調理されたボリュームのあるお料理から、少し酢の効いた軽やかで歯ざわりのよいものが美味しく感じます。寒い冬から陽気な陽の光につられ花見をする。そんな季節にまつわる恒例の行事は上手く利用すると、季節に合わせた身体を整えるのにとても有効。今年のお花見やピクニックはそんなことも感じながら、ぜひ、手作りのお弁当で季節の変化を楽しんで。
花より団子という言葉があるように、やはり花見に欠かせないのが桜の存在とお団子にお弁当。
この季節は限定の桜を使ったものが多くなりますね。桜の花の塩漬けは八重桜を使って梅酢と塩で漬けるので色も濃く華やか。お祝いの席で飲まれる桜湯は、お茶は濁る→茶を濁す→ごまかすといったことから、お茶は避け、桜湯を用いるそうです。
竹籠でのお弁当。こんなお花見、優雅ですねえ桜のお吸い物や桜蕎麦に桜ごはん、桜まんじゅう、桜餅など、桜は花も葉も食べて、見て、香ってと陽気にする。
ただし、食べすぎには注意!