日本の伝統 麹

塩麹や甘酒ブームにより、『麹』というものを知った方も多いでしょう。
麹は日本の伝統食には欠かせないカビの一種。それを、大豆や米、麦などの穀物に繁殖させた日本酒・味噌・酢・焼酎・醤油などはその発酵食品。カビを用いた発酵食品は適度な温度と湿度のある地域の伝統製法です。

そんな麹を使って今年も味噌を仕込みました。仕込む時期で味が変わると言われるほどの味噌。
発酵ものはゆっくりと時間をかけていくもの。貯蔵により熟成が進み旨みになる。

tomoka20140221c.JPG
大豆を使った味噌を造ります。
材料は大豆、塩、麹。案外と手軽な材料で自家製味噌が造れます

保存料無しでも長期間保存できる先人の知恵。温かい季節より寒い季節のほうが当然ゆっくりと発酵していきます。寒い1〜2月に仕込む寒仕込み、畑のお肉と言われるほど多くのたんぱく質を持った大豆は傷みやすいので、雑菌の繁殖が少ないこの時期に作るのは理にかなっていますね。

そして、大豆や米の収穫から間もないこの時期の新鮮な原材料。こうして、この時期に仕込んだお味噌を来年の楽しみにして暮らし、やっぱり美味しい! と幸せな気分になるのは日本人の特権ですね。


tokoka20140221b.JPG
甘酒を造っています。右が米に麹を混ぜた直後のもの、左が数日経って発酵が進んだもの

麹ブームのおかげか、味噌や甘酒を仕込んだという声を以前より耳にするようになりました。手作りのものが増えるというのはとても嬉しいこと。お家での麹作りは大変ですから、上質な麹を手に入れ発酵食品を手作りして毎日の食卓を楽しんでみてはいかがですか?
スムージーや酵素ドリンクに頼らずとも、日々の暮らしから取り入れられますね。


tomoka_20140221_recipe.jpg