9月24日 山口県周南市 ボートレース徳山
9月の長期出張は、9月下旬の1回のみ。ここ最近では、もっとも在京日数の多い1カ月であった。これはこれで少し寂しかったりするあたり、出張ホリックになっているようである。
その1回の出張先は、徳山。かつては「徳山市」だったが、合併によって「周南市」となっている。ただし、新幹線の駅は今でも「徳山」で、ボートレース場もやっぱり「徳山」。ちなみに、長州力の出身地である。
実は、ボートレース徳山のレース場グルメは、特筆するような独自性はほとんどない。場内の食堂は実にオーソドックスな定食屋的お店であり、強烈に印象に残る独特なメニューもない。それはそれでもちろん、安心感はある。今回、東側のスタンドにある「満潮」さんにワンコイン定食なる500円のメニューが加えられていて、カツ丼を食べてみたのだが、これがなかなかの美味。ダシがしっかり利いていて、卵のとじ具合も絶妙だ。500円の分、量が少なめなのが残念だが、逆に言えば油ものが苦手な方でもすんなり完食できるであろう。
徳山場内「満潮」のカツ丼500円。
小ぶりながらおいしそう
B級グルメ屋台で瓦そばを。
こちらはお隣り下関の名物で、徳山ボートでは若手選手の祭典であるGI新鋭王座決定戦が開催されており、「東北絆グルメ&周南グルメ」なるグルメイベントが週末に行なわれていた。臨時屋台が10軒弱出ており、横手焼きそばなどの東北グルメ、瓦そばなどの山口グルメが味わえたのだ。B級グルメ熱が全国的な高まりを見せるなか、ボートレース場でも各地の有名B級グルメや地元のB級グルメを招聘し、観客動員をはかることが多くなった。純粋なレース場グルメではないが、心浮かれるイベントであることは間違いない。
駅前屋台「マル徳」のマル徳ラーメン。
飲んだら止められないのがやはり締めの一杯レース場に大きな特色がないから徳山出張は物足りないのか、といえば、そんなことはない。まったくない。ぜーんぜんない、のである。
なぜなら、名物屋台「マル徳」さんが待っているからである!
JR徳山駅在来線口の駅前に、夜になると堂々あらわれる屋台「マル徳」。かつての徳山には、駅前や繁華街などに多数の屋台が並んだというが、近年ではめっきり数が減っている。駅前には、いまやマル徳しか残っていないのだ。では、なぜマル徳が生き残れたかといえば、言うまでもなく、何食っても美味!だからである。
特に美味いのは、なんといってもマル徳ラーメン。とんこつ醤油のスープは本格的にして絶妙な味わい。酒の締めにもバツグンで、だから夜10時過ぎには満席状態が当たり前である。他には、おでん、ネギ焼き、ホルモン焼きなども絶品。涼やかな風に吹かれながら熱燗とおでんで酔いしれるのはなんとも快感で、1週間で3度ほど通った次第である。
これが噂の「宇佐川水産」の水産盛り。
ズラリ高級魚がドドンで3700円!徳山でもう一軒、出張の際に必ず足を運ぶのは、「宇佐川水産」さん。水産というからには、魚が強烈に美味いお店である。何を食ってももちろん大満足なのは言うまでもないが、4〜5人で行くなら絶対に注文しなければならないのが「水産盛り」。ようするに刺身盛り合わせなのだが、まあ写真を見てくれ。どうですか、このボリューム! しかも、タイの活造りやら関サバやらの高級食材がずらり。これが3700円、なのである。1人前じゃないですぞ。4〜5人で3700円なのである! 初めて注文したときには(4人で突撃)1人前3700円に違いないとレジの前で戦々恐々としたものだが、ほんとに3700円ポッキリでひっくり返ったものだった。舟券で負けても安心して美味し魚に舌鼓を打てるのだから、なんとも幸せな徳山の夜、なのである。
※次回は11月2日に公開です。9月徳山・GI新鋭王座決定戦出張の模様は、10月11日発売の『BOATBoy』にて! 10月23日開幕の福岡・SG全日本選手権の現地取材の模様は『ボートレース特集』、こちらもよろしく!!