【第3回】in浜名湖&尼崎 鰻丼1000円!で際立つ1コ100円の”多幸”たち

7月15日 静岡県湖西市 ボートレース浜名湖

浜名湖といえば、ウナギの名産地。ということで、ボートレース浜名湖出張で楽しみなのは、なんといってもウナギであった。過去形? そう、以前は、と但し書きがつく。
数年前までは場内の食堂で鰻丼が600円。大きめの蒲焼が2枚乗り、ウナギも柔らかと、大満足の逸品であった。それが、次第にウナギは小さくなり、値段も700円に上昇。さらに今年、値段は一気に1000円へ!

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こちらが串カツ&エビフライ。
一本100円の“勝つ”と“エビで鯛”の縁起よさ
これは稚魚の収穫量が激減したためのもので、ウナギ自体が全国的に高騰しているので仕方がないわけだが、しかし1000円はさすがに痛い。というわけで、すっかり過去形の絶品グルメとなってしまった次第である。

その代わりと言ってはなんだが、スタンド内の屋台で売っている串カツとエビフライにハマっている。1本たったの100円! 串カツは肉とたまねぎの味わいがしっかりしていて、しかも揚げたてなので、アツアツウマウマ。行列が絶えないのも納得の逸品だ。浜名湖ボートにいると、1日だいたい串カツとエビフライを2本ずつが定番。最近は売店でおにぎりを買って、串カツとセットで食するのにハマっている。

7月17日 兵庫県尼崎市 ボートレース尼崎

ボートレース尼崎といえば、かつては日本一ガラが悪いボートレース場として知られていた。場内での殴り合いは当たり前、最近までノミ屋がはびこり、「知り合いの女性を一人で行かせられないレース場」と呼ばれるほどだった。今ではすっかり洗練され、ノミ屋も排除されているが、しかし選手に浴びせられるヤジは強烈で、それがまた心地いい。ボートレース住之江もそうだが、鉄火場の雰囲気を今も残す関西のレース場は、今となっては貴重である。

関西グルメといえば、なんといっても粉もの。お好み焼きはメシのおかずだそうだし、たこ焼きで酒を飲むというし、東の人間にはその感覚は異次元としか思えない。だが、たしかに関西のたこ焼き、お好み焼きは美味い。尼崎ボートの名物もやっぱり粉ものなのだ。
まず、なんといってもたこ焼き、いや、多幸焼き。たこが入っていないので、多幸焼きなのだ。たこが入ってない!? そう、この「タコヤキ」には「たこ」がない。だが、それがどうしたってんだい! たこ焼きのキモはたこにあらず。それを痛感させてくれるのが、尼崎ボートの多幸焼きなのだ。
ではたこ焼きのキモは何かというと、言うまでもなく、その生地にある。ダシが効き、卵も存分に使ったその生地は、塩加減絶妙にしてほのかに甘く、しかも深いコクをたたえている。口に放り込めば、味わいがしゅわーっと口腔内に充満し、その幸せに我を忘れる。そう、文字通り「多幸焼き」なのだ。6コ入りなのだが、あっという間に平らげること必至の美味さ。物足りない人はもう1パック買って、12コの幸せを味わうべし。お金の心配はいっさい必要ない。なんたって、6コ100円なのだ。そう、たったの100円! 100円で味わえる幸せとしては、世界屈指と言えるだろう。
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尼崎名物の「多幸焼き」。
これで100円という驚きのロープライス
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そしてこちらが「丸久」のお好み焼き、300円也。
黒須田編集長がセットで食べたのは6日間開催中4回!
ちなみに、尼崎ボートでは「丸久」さんのお好み焼きもオススメ。1コ300円で、これまた至福を味わえる(多幸焼きはスタンド裏の屋台で販売)。この両方の組み合わせはまさしく最強、たったの400円で豪華粉モンセットを満喫できるとは、どこぞのセットメニューを出しているファストフード屋など足元にも及ばない。というわけで、7月17日から1週間滞在した尼崎ボートでは、実に4回もこのセットを味わった次第でありました。
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ボートレース尼崎。水面とスタンドが近いので迫力&ヤジも選手に聞こえてそう(笑)
(撮影・池上一摩)

※次回は9月7日に公開です。7月尼崎・SGオーシャンカップ出張の模様は、8月10日発売の『BOATBoy』にて! また前回予告の若松・GI女子王座の現地取材の模様は『ボートレース特集』、こちらもよろしく!!