尾道の冬景色、雲海
毎年恒例で、冬場に帰省するようになった。
学生のころは、遠いからと帰省を敬遠していたくせに、大人になって地元広島の牡蠣が美味しいと知ってからはちょくちょく帰広するようになるのだから、現金なものだ。
さもありなん。美味しい物は無条件で、人を呼び寄せるのである。そして、私をわざわざ帰省させるだけのパワーを持っている。
さて、旅と美味しい物は道連れという事で、帰省した3日間の間、実に3家族を牡蠣行脚に付き合わせた。1日ごとに、牡蠣を味わった模様を広島弁を交えながらお届けしたいと思う。
1日目。友人と、その母上を伴って帰広。
旬の牡蠣を食べてほしくてお招きした以上は、酸いも甘いも噛み分けた人生の先輩を、下手な所に案内できない。気合を入れてお連れしたのは、市内にある看板のない割烹料理屋。
ここで旬の牡蠣尽くし、及び瀬戸の地物のコースを味わったが地元ひいきは抜きにしても、瀬戸内産の海産物は美味いと思う。なかでも音戸産の生牡蠣は、小粒ながら海の旨みが凝縮されていて、母上には喜んでもらえたようだ。
美味いじゃろ? これが広島の底力じゃけん!
小粒ながらもピリリと美味い生牡蠣
旬のオイスターバリエ
2日目。自分の家族と、市内のフレンチレストランにて会食。
中区の江波山公園内にあり、昔は茶屋だったというレストラン「シェ・ヤマライ」の名物、旬のオイスターバリエが目的である。ちょうど公園の麓に牡蠣うち場があり、新鮮そのものの牡蠣が味わえる。
1個ずつ違う味付けが施された牡蠣は、ぷりっぷりの焼き加減で美味! 身を食べた後は、旨みがたっぷり出たスープをパンに含ませながらいただくのが、また堪えられない。
ここの牡蠣を食べに、広島に遊びに来んちゃいよ?!
ふっくら牡蠣フライ
絶品! 牡蠣飯
3日目。妹夫婦に車を出させて向かったのは広島駅ビル内にある、オイスターバー。
牡蠣フライランチを頼んだのだが、これについてくるお変わり自由の牡蠣飯が絶品! 生臭みが一切ないのに牡蠣の旨味がしっかり出て、絶妙な塩かげんの牡蠣飯は家で作ることが出来たら、どんな男性でも落とせるんじゃないかと思えるくらいに美味だった。
やっぱり広島の牡蠣はぶちうまいのぅ?
また帰るけんね! 待っちょりんさいよ!
と、来年への決意も新たに広島を後にした。
でも、あくまでも牡蠣目的なので、冬限定。
夏に帰省するかは大いに謎である。