近所を歩くと梅や桃の香りや空の青さに春の足音が聞こえるころとなりました。小さい芽が木々の枝から出て長い冬を終えようやく大気に伸ばそうとしていますね。
と、いうことは私達の体の中も同じように、冬に代謝が落ちて溜め込んだ老廃物を出す季節。
絶好のデトックスシーズンの到来です。
春は芽吹いてきた山菜類でデトックスを!さぁ、デトックスといってもどうすれば良いのでしょうか。
それは旬のものをいただくのです。
季節ならではの芽のもの。山菜や野草、スプラウトというのは生きるエネルギーがみなぎっている食材です。また独特の苦味になる植物性アルカロイドは体内に溜まった過剰な水分や熱分を排出し、腎臓の濾過機能をあげる作用があります。
また、筍やふき、わらびなど灰汁の強いものは強い解毒作用をもっています。ですので食べ過ぎるとお腹を壊したり、力が入らなかったりします。灰汁の強い食べ物は緩める力が強くマクロビオティックでは陰の働きがあると考えられています。
排出や解毒を調節するのに肝臓が盛んに働きます。
肝臓は血液中の毒素、有害物質を処理する大切な臓器。
崩れてしまうと、イライラ、うつ、だるさ、肩こり、肌のくすみなど血の流れの停滞によって起こる症状が表れますね。
女性は特に出産や生理といった血液にまつわることが多いですから肝臓を労わってあげましょう。
こちらはクサソテツの芽であるコゴミ。天ぷらやおひたしでいただきます『肝心要』“かんじんかなめ”と言うように肝臓・腎臓はとっても大切な臓器です。もうおわかりのように少し小食にして旬のものを適度にいただくのがおススメのデトックスの仕方。普段から肝臓がフル回転しなくても良いよう添加物や砂糖、脂肪分の多いものなどは控え体内で肝臓にも穏やかに暮らしてもらえるよう心がけてはいかがですか?
ふき味噌を塗ってのおにぎり。間違いなくそそりますね