大寒を過ぎて立春に向うころ

二十四節気の大寒(一年でいちばん寒いころ)というように、一段と冷えてきました。関東ではそろそろ雪の様子が気になるころです。
この大寒の水は雑菌も少なく一年腐らないとも言われ、長期保存するお味噌やお酒などの仕込みをし始めることも多い季節。
寒くて腰は重いですが、あー今年も味噌作らなきゃ!と思う大寒の朝です。

大量の大豆を蒸すと部屋中蒸気でポカポカとして湿度も上がりなんだか良い気分。麹をよく混ぜ味噌玉を作り詰めていく作業は手も体も温まってきます。冬仕事にピッタリです。
家の中が温かく、室内でのんびりしたくなりますし、外出のときはしっかり着込んで、食事も温かいものを求め、ゆるりとした時間を過ごす。
(この時期の過ごし方は昨年の『季節の変わり目の過ごし方』をご覧ください)
季節にはその時期ならではの過ごし方があります。

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こちら白菜の仲間であるターツァイ。炒めてよし煮てよしの冬野菜です
ハウスも使う現在の農業や輸入よって、スーパーでは様々な野菜が季節問わず陳列されていますが、大地は種を蒔いたらすぐ芽吹く季節ではありません。農家さんはこれから春に向け種を蒔く準備の期間。ほうれん草や白菜、大根にブロッコリーや人参など冬野菜の収穫の時期です。地面に広がって成長するターツァイはきっと寒さから自分の身を守るために大地に広がるように成長したんだろうな?と想像もつきます。
ほうれん草だって肉厚で口の中で甘みが広がるしっかりとした味。
冬の寒さに負けず成長したこの季節の野菜は生命力が一段と強く旨みもたっぷり。
この季節の野菜はいろいろ手をかけずにとても美味しいので、ことこと煮込む。
寒いときに、煮込むガスの横で本を読むなんていうのは贅沢な過ごし方ですね。また、土の中と外とでは気温が違い過ぎて(土の中のほうが温かい)朝に人参を抜こうとすると外気にふれひび割れしてしまうこともあるそうです。

こんなときも、自然と調和して生活すると本来はのんびりするときなんだなぁと改めて感じます。年末年始に食べ過ぎで太った!とか朝お布団から出るのが辛い! など、この時期はそういうものですから、たまにはのんびりしても良いのでは?
四六時中忙しくしている現代ですが、暦と暮らしてみるのも良いものですよ。
私はふきのとうの狙いを定め始める季節でもあります。

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