冬の京都、おうちで京ベジおばんざい


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京都の白川に住んでいる友達から「ウチにおいでよ。旬の京野菜をふんだんに使ったベジ晩御飯を用意するよ」のお誘いをもらった。彼女の誘いにしめしめ。なんていったって、調理師免許を持っている彼女の作る料理は何でも極上。ましてや地元の京野菜。
2つ返事で、早速寒い冬の京都に向う。広い京都御所の森林の香りを愛でながら散歩して、
待ち合わせのキッチュな喫茶店「静香」で待ち合わせする。大正時代ならモダンだったろうカフェは、京都でも大好きな場所。石油ストーブがお店にでんと置かれ、好みの濃い目のコーヒーを頂く。京都の町にはしっくりするこんな古いカフェがまだ結構残っていて、近年は「Hanako」のような女性誌の取材を受けるそう。乙女心をくすぐるカフェ。


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そこで待ち合わせした彼女の住まいも町屋の木造住宅。格子戸をガラガラ開けて、迎え入れてくれた自称「オープンキッチン」のダイニングにての本日のお献立ベジおばんざい。

・キノコのリゾット。
・水菜和え栗南京のカマンベールチーズはさみ揚げ。
・里芋と京おあげさんの黒こしょうオリーブ炒め。
・京豆腐「平井」のかつおぶしとわけぎまぶし。


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さて、これらを器にディスプレイすると豪華な関西では流行の「町屋風カフェご飯」となって、さあ頂きましょう。と旨い!にっこり。
リゾットは、ふわふわ。ホワイトソースはまったりとしているが、これが何故か醤油をたらした京都の水で作ったしっかり絹豆腐にぴったり。この「平井」の豆腐は京都府技能賞を受賞している。そして表面がカラリと揚げたサクサクに栗南京はほっこりと甘く、その間に挟まったカマンベールの柔らかい口当たり美味。はしが進む。炒めたあげと里芋を洋風に炒めて、黒胡椒をまぶしたピリカラ味。どれもこれも、チャチャっと、あっという間に作ってしまった。豪華なお料理に負けない彼女の料理の腕前とアイデア。


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そして愛情がふんだんに含まれたやさしいベジおばんざいで、体がぽかぽか。美味しいお酒にお料理、そしてBGMは、スペインのイビサ島発の「カフェデルマール」。そしておしゃべりは止め処もなく続く。
格子戸の外の冬の京都の夜はあっという間にふけてより寒くなる。
きらめく冬の京都の町明かりの中、温かい胃袋と心をお土産にバス停に向う私を、友人は小さくなって、見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。
ほんとにありがとう。ご馳走様。