カナダ・オカナガン地方へのワイナリーツアー

カナダのサンクスギビングデイ(感謝祭)は10月10日、その3連休に今シーズン最後のワイナリーツアーがあるというので、日本からきていた友人たちと参加してみました。目的地のオカナガンは、バンクーバーの北東に位置する半砂漠地帯、温暖で乾燥した気候のため果樹栽培が盛んで、特に葡萄の栽培に適しているのでワイナリーが多い地域です。

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酔ってしまうほど試飲しました
ツアー初日、参加者14人は、小型バスに乗り込み、まだ薄暗い早朝のバンクーバーを後にしました。約6時間のドライブのあと、ワイナリーが点在する地域に到着。
まず1軒目はフルーツワインのワイナリー。いろいろな果物から作られたワインが次々出され、少量だからと安心して注がれるワインを全部飲み干したら、酔いが廻ってきました。ゴートチーズ・クラッカーとジャムなどのおつまみも美味しかったです。
2軒目は、若い夫婦で運営している小規模でも本格的、こだわりのワイナリー。ここはカナダ唯一のわら壁造り(ストローベイル)のワイナリーで、建物内は夏も冬も一定の温度に保たれ、優れたワインが熟成されるのです。でもここの赤ワインはちょっと癖のある重口、ワイン初心者には難しいワインでした。
その日最後のワイナリーは、オカナガンを代表する老舗で、バスが着いた時はまだ明るく、丘に建つワイナリーから美しい湖の景色が望めました。ここでも数種類のワインを試飲、マスカットの白ワインが飲みやすく、美味しかったので、購入しました。
テイスティングの後は、ワイナリー併設のレストランでディナータイム。ワイナリーに来てディナーといえば、ワインが付き物なのに、3軒のワイナリーで、充分すぎるほどのワインを試飲した私達のグループは、「お水が一番」と、ワインを注文する人はいませんでした。

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青空に映える巨大なワインボトル
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赤いアイスワイン。透明な赤がきれい
2日目に訪問したワイナリーは1軒だけ。そのワイナリーの入口には天からワインを注ぐ巨大ボトル飾られ、来訪者を迎えています。このワイナリーの売りは、スパークリングワインと赤のアイスワインです。オーナーの奥さんは日本人なので、日本語で丁寧な説明を聞きながら、醸造所の中まで案内されました。
まず、スパークリングワインは、最初少し口に含み口の中をリンスして飲み込むと、2口目に本当のワインの美味しさが味わえるとか、泡は小さいほど優れたワインだということを学びました。また、アイスワインは普通白ですが、このワイナリーでは、赤いアイスワインを作っています。試飲してみると色もきれいで、甘すぎず美味しかったです。
午後はリゾートホテルでゆったり過ごし、ディナーの時は、食事に合わせて白ワインを飲みました。
3日目はハーブ農場や果物農家を訪ねた後、大きな老舗ワイナリーに行きました。ここのワインはバンクーバーの酒屋さんでも売られているのですが、ワイナリーは観光化されてお土産さんのよう。しかも無料で試飲できるのは2種類だけ。高級ワインとアイスワインは、5ドル前後払わなければ試飲できません。
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食べて見ると意外に甘い葡萄です
結局、私は合計5軒のワイナリーを巡って、3本のワインと果物・ジャム・ハーブティーなど買いました。日本から来た友人は、私の2倍ぐらい買ったようです。小さなバスのトランクは、ワイナリーを廻るたびに、どんどん荷物が増えていきました。

ワイナリーツアーは、ワインの買い物ツアーです。ワイン通にとっては、このツアーは買い物三昧ツアーでも、ワイン通でない私には、ワイン修行ツアーだったかもしれません。なぜなら買うためには、選ばなくてはならないからです。
修行しても、「通」にはなれなかったけど、美味しいワインは料理に合うワイン、楽しい雰囲気で飲むワインだと悟ったのです。