執筆者: 森本 光由希

箸使い

「なんちゅう持ち方や!」私のおかしな箸の使い方を指摘されたのだ。 顔がカッと赤くなり、いつもの軽口をたたけなくなった。「ほっと、い、て」精一杯、普通の声で言ったつもり。でも、かよわい声だった。いつもの...