シネマピア
死者の声を聞く男、死を垣間見た女、大切な家族を失った少年。今回、巨匠クリント・イーストウッドが描くのは「死」をテーマとした意欲作。イーストウッドらしい細密な心の描写が生きた感動作となっている。 ...
治安のいいこの日本にぬくぬくと育ってきた私を含め、多くの読者諸氏には信じられないかもしれないが、本作の舞台であるアメリカのボストンは、まるで家業のように銀行強盗が父から子へと受け継がれる街だ。この街...
新年早々からたびたび『白夜行』の紹介をして来ましたが、その深川栄洋監督の最新作が続けて登場です。 東京で評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”は、今日もたくさんの笑顔...
ある瞬間、突然に人々が衣服や生活道具をすべて残して消失する……。この興味深い設定で主役を演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのヘイデン・クリステンセン。刻一刻と勢力を...
ユアン・マクレガー、そして『シャッター アイランド』のミシェル・ウィリアムズ、この二人の豪華スターによる共演。テロによって息子を奪われるという凄まじい現実を、母役のミシェルが懸命に演じる。 ロンドン、...
全米コメディ映画史上歴代興収ナンバーワンの大ヒットコメディ『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の記憶も覚めやらぬなか、同スタッフが集結して作り上げたのが本作。キーマンのザック・ガリフィ...
「劇場公開48作を1冊につき1作」プラス「2冊のボーナストラック(渥美清の死後にセルフリメイクされた『寅次郎ハイビスカスの花 特別編』と、テレビドラマ版の初回/最終回)からなる『男はつらいよ 寅さん ...
原作は累計で200万部以上を売り上げた東野圭吾の代表作。すでに舞台化やテレビドラマ化されており、おとなり韓国では映画化もされている『白夜行』。日本では映画化は不可能かと思われた衝撃のサスペンス作品を、...
新春のめでたい時分に、このようなタッチの本作を紹介することにいささかの迷いを覚えたのは事実だ。だが、間違いなく本作は日本の映画界にめでたい知らせを今後も数多く伝えてくれるであろう、画期的作品なのである...
ベルリンでは『愛より強く』でグランプリ、カンヌでは『そして、私たちは愛に帰る』で脚本賞、そして本作でヴェネチアの国際映画祭審査員特別賞とヤングシネマ賞のダブル受賞を果たした監督、ファティ・アキン。36...
マイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』がブームになってからというもの、「正義」をテーマにした作品が多く作られている。本作もそのひとつなのだが、通常のハリウッドものと違い、勧善懲悪の...
このレビューをご覧になっているネットユーザーであれば、SNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービスのひとつやふたつ、多い方ではいくつも加入していることだろう。日本では『mixi』が圧倒的なシェアを誇...
誰の胸にもある、人生への絶望と希望。本作は、それらの真逆の側面を静かに静かに浮き彫りにしていく。 12年もの間、刑に服していたレイラは恩赦により刑務所をあとにする。行くあてもない彼女はヤコブ牧師の家...
何をどう絶賛しようか迷うほど、すべてにおいてパーフェクトな本作なのだが、あえてどこかを選ぶなら、まぁとにかく、HGが凄い。HGといっても少し前に流行った「フォーーーー」のレイザーラモンではない。本作に...
死んだはずの人々が“GANTZ”に召喚され、地球にいつの間にか入り込んでいる異星の“星人”たちと戦うという摩訶不思議な設定でカリスマ的な人気を誇る、超...
本作の監督であるロバート・ルケティックは、『キューティ・ブロンド』で世界中の女性たちを虜にしたロマンティック・コメディの第一人者。主演はテレビドラマ『グレイズ・アナトミー』シリーズでブレイク後、『幸せ...
人気TVシリーズ「プリズン・ブレイク」の脚本・監督を担当したポール・シェアリングが、世界を震撼させたドイツ映画『es』(02年)の元ネタにもなった実験を題材に、驚くべきリアリズムとスリルにて人間の本質...
またもやヴァンパイアもので恐縮だが、本作はそんじょそこらのヴァンパイアものではない。通常なら隠れてひっそりと暮らすヴァンパイアが本作ではマジョリティとなり、逆に人間のほうがマイノリティとなった近未来S...
『ブレイド』シリーズで人気のウェズリー・スナイプスが、正義を貫く男を熱演するハード・アクション。信じていた仲間の裏切りに遭い、葛藤(かっとう)しながらも、たった一人で悪に立ち向かう男の姿を描く。監督は...
2007年に韓国でウェブ連載され、3600万もの閲覧数となった漫画作品が本作の原作だ。このモンスター作品を、『シルミド/SILMIDO』等を手掛けた カン・ウソクが実写映画化。先の東京国際映画祭での上...