投稿者: asobist.com
どう考えても辻褄が合わない。まぁ、ホラーって大体そんなものだが。主人公たちがハイスクールの卒業イベントとして訪れた、人生でもっとも楽しい一日になるはずだったアミューズメント・パーク。ジェット・コース...
個性というものは素晴らしいものだ。それぞれが異なる存在であり、異なる能力を持ち、異なる人生を送る。その異なるもの同士の縁の触れ合いが、世界という大きな織物を成している。『世界に一つだけの花』という歌...
2月28日、講談社から発売された詩画集がある。『ゆめのあしおと』『あいのときめき』『おもいのことのは』という3冊。この詩画集をプロデュースしたのが、幾代昌子さんだ。昔懐かしい数々の詩に、ガブリエ...
秋葉原(アキハバラ)といえば、言わずと知れたオタク文化の聖地である。そのアキハバラ、その昔は「アキバハラ」と呼ばれていたのだそうだ。あき「ば」はら。濁点の位置が「原(バラ)」ではなく「葉(バ)」のほう...
タイトルだけで充分笑える。以外ってなんだ、以外って。 小松左京原作の『日本沈没』を受け、星新一が「日本以外が全部沈没したらどうなる?」とまったく逆のアイデアを出し、筒井康隆がそれを書き上げたという、日...
思い込みは恐ろしい…ならぬ、思い込みは“面白い”。 韓国で一番大きな河、漢江(ハンガン)。天気のよい休日には、家族連れや恋人たちが思い思いにくつろぐ憩いの場だ。そ...
マイケル・マンといえば、骨太な“男”の生き様を描くことに長けている監督だ。アル・パチーノとラッセル・クロウ共演の『インサイダー』(99)、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ共...
タイトルには“ハワイ”とあるが、映画にハワイの風景は一秒たりとも出てこない。本作が指すところのハワイとは、“ハワイのような楽園”という意味なのだ。 本作...
神出鬼没で素顔が判らず、変幻自在で変装の名人、フランスの怪盗ファントマ。アヴァンギャルドなその存在はアーティストたちにも愛され、あのピカソが「ファントマ友の会」を結成するほどだった。セリ・ノワール(暗...
スーパーマン。スーパー=極上の、非常によい、一流の、すぐれた、最も強力な、マン=人間(プログレッシブ英和中辞典)。なんでもできる、神さまみたいな存在の代名詞だ。こんなにわかりやすいヒーローの名称が他に...
ソウル・フードを辞書で引くと「アメリカ南部独特の黒人料理」と出てくる。だが、本作が指すところのソウル・フードとは、「誰もがひとつ持っている、お腹も心も満たされる食べ物」なのだ。 主人公の故郷は讃岐うど...
本作は、言わずと知れた“セカチュー”こと『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国リメイク版である。日本版では原作のその後が描かれ、過去と現在が交錯しながら綴られていたが、この韓国版...
これはまた、行き帰りの通勤電車のお供に特におすすめである。息もつかずに読めるといって、時々はいやおうなく読みに切れ目が入った方がいい。そうでもしないと虚実の境目を見失う。それほど「医」の表裏・真偽を...
ピッチの早いサスペンスを期待してはいけません。 最後まで警察官も刑事も探偵も登場しなければ、殺人事件も起きない。死人も出ない。 光源とはすなわちライティング。「映画を創る」裏舞台のお話。 テンポが...
一度は夢を諦めかけた元ラッパー。天賦の才能を持っていながら、ストリートでの汚れた商売に手を染めながらしがない暮らしを送っていた彼に偶然、デビューへの転機が訪れる。最後とも言えるチャンスを離すまいと、必...
「炊事・洗濯・裁縫、なんでも自分でやります。ほんと、家でも手のかからない亭主ですよ」 自分のことは自分で、が山男の原則と鈴木さんは笑う。 たとえばヤッケがほころんでいたとして、決して女房に頼んだ...
いい映画というものは、特別に凝ったシチュエーションでなくても、派手なアクションなどなくても、多少ストーリー展開に無理があっても、たとえわかりにくい脚本であっても、荒削りで強引な演出であっても、役者の...
9月11日のアメリカ同時多発テロ事件において、唯一目的地に到達しなかった旅客機、ユナイテッド93便。飛行ルートからはキャンプ・デービッドかホワイトハウスへ向かおうとしていたことが推測されるが、機はペン...
ドキュメントタッチの映画が観る者の胸をここまで熱くする理由というのは何であろう。『WATARIDORI』然り、『ディープブルー』然り。圧倒的なまでの自然のありのままの姿に、我々の無意識が反応するのだ...
小さな港町に住むワンパクな少年は、毎日わがもの顔で町中を騒がしていた。そんなある日、少年はトラックと衝突する大事故に見舞われる。すんでのところで九死に一生を得た少年には、幽霊が見える不思議な力が備わっ...