最近、夫に「本当“テツコ”に磨きがかかったよね」とよく言われる。当たり前だが夫の言う“テツコ”とは、クロヤナギではなく“鉄子=鉄道好き女子”だ。
というのも、わが家の2歳半になったチビはどこでスイッチが入ったのかわからないのだが、最近は完全な“チビ鉄”。日に日に新しい鉄道の名前を記憶している。新幹線に始まり、JR東日本・西日本の特急、モノレールや路面電車に寄り道しつつ、今は私鉄の特急がお気に入り。そんな“チビ鉄”と毎日過ごしていれば自然と鉄道情報が頭に入ってきてしまうのもしょうがない。スポンジのように吸収する2歳児に、負けじと記憶する30代女子。少なくなってきた記憶の引き出しは完全に鉄道情報で占領されつつある。
しかし30代になってまったく未知のジャンルの情報を吸収すること……日常では、なかなかそんな機会も無いので楽しんでいるのも事実。
そんな時に書店で偶然見つけたこの本。現在は休刊になってしまっている雑誌『日経キッズプラス』の特別ムック本。表紙の「鉄道好きの子どもは伸びる!」という文句に思わず買ってしまった。それに「イケメン&キュート列車ランキング」……気になるじゃないか。
そんな軽い気持ちで買った雑誌だったが予想以上に内容がおもしろい。子供と一緒に楽しめる雑誌なだけに、定期的に発売されてる大人向けの鉄道雑誌よりも写真もイラストもわかりやすい。列車ランキングに付記されている各列車の説明は、マニアックなこともなく重要ポイントがわかりやすい。これなら30代の記憶の引き出しでもまだまだ詰め込めそうだ。ときどき登場する「キッズ鉄道の学校」ページでは、いつか子供から質問されそうなこともイラストでわかりやすく説明されてる。ここで予習しておけばその時がきても大人の威厳は保てそうだ。
そんな感じで鉄道について勉強しつつ、かなり気になってしまった特集が「親子で行きたい東西鉄ビュースポット」もちろん各地にある鉄道博物館の特集もあるのだが、それよりもリアルに実際の鉄道を観る事ができるおでかけスポット。やっぱり室内に飾ってある車両よりも実際に目の前で線路を走っている鉄道を観る方がテンション上がるじゃないか!!
……ん? これじゃ、完全にやっぱり鉄子か?
それなら開き直って、もっと鉄道に詳しくなろうじゃないか!
こうなったらもちろん夫も道連れだ。夫が思わず手に取ってしまいそうな場所にこの「日経キッズプラス」を置いておこう。
作者名:日経BPヒット総合研究所(編)
ジャンル:鉄道ムック
出版:日経BP社