今回はわりと新人な子育てパパ・ママにおすすめの1冊。
この数年、本当にあちこちで赤ちゃん誕生のニュースをよく耳にする。特に最近は芸能界もママさんだらけだ。そんなご時世だからこそ、書店の女性誌コーナーには親子雑誌だけで棚ができるくらい充実している。ま、私自身も2歳児の母なのでありがたい限りなのだが……。
そんな親子雑誌の中でも私が子育て初期のころから愛読している祥伝社の「nina’s」という雑誌がある。かなり芸能人パパ・ママの登場が多い雑誌。隔月で発売しているのだが、この巻末に連載されているロンブー亮のパパ日記……これがかなり楽しみなのだ。今回紹介したのは、このパパ日記の2008年7月号?2010年3月号掲載分が書籍化されたもの。
ちなみにこの本を買った理由……もちろん私が読みたかったのが大半。しかし、ぜひ夫にも読んでもらいたかったのだ。
最近よく耳にする「イクメン」という言葉、これってどの程度のパパに使っていい言葉なのだろう? はっきり言って、うちは「イクメン」ではない。だけどオムツを替えたり、着替えさせたり、お風呂に入れたり、遊んだり……そこそこ積極的に育児に協力してくれている。世のパパはこれくらいの方が普通なのではないだろうか? この本の著者もまさにそんな普通のパパなのである。
まえがきで著者が言っていたこと、
「前に『よその家庭のパパはこんなに子育てしてるんだよ』と嫁にパパの子育て特集を見せられ肩身が狭い思いをしたから、僕の記事で世のパパさん達が肩身の狭い思いをして欲しくない……だから僕のダメな子育てっぷりや、子育てで嫁に怒られてることをメインに載せてほしい。」……これが、この連載がスタートしたきっかけだそうだ。
と、まぁ堅苦しく紹介してきたが、この本自体は軽い気持ちで普通のパパさんママさんたちに読んでもらいたい。芸能人だからというような現実離れした感じもまったくなく、最初から最後まで「あぁ、あるある」ってうなずける親子のやり取り……そして、夫婦のやりとり。かなりわが家とも重なる部分が多く、思わず苦笑い。これは夫も同感だったらしい。
そんなちょっと肩の力が抜ける1冊。ぜひ子育てに追われているママさん。ダメ出しされてるパパさん。ちょっと息抜きに読んでみてはどうだろうか。我が身を見ている様で少し気が抜けるかもしれない。
ちなみに、この本のタイトル「子の背中を見て親は育つ」……本当、その通りだと日々思う。さて、また明日から頑張ろう。
作者名:田村 亮
ジャンル:エッセイ
出版:祥伝社