名物のもんじゃ焼き店今日は晴海から船が浮かぶ朝潮運河を眺めながら朝潮橋、晴月橋を渡って、下町情緒が色濃く残る月島へやってきた。
月島は埋め立てによって1887年に出来た街だ。東京湾の周辺、三田近辺に「月の岬」という観光名所があったことにちなんでつけられた名前である。
月島は運河の街らしく、芝浦同様に工業地帯でその従業員の住居として発展していった。東京大空襲の被災をまぬがれた長屋には、工場の移転後も船舶従業員や市場の関係者らが居住し、すっかり人情味あふれる街となっていったという。
新旧混在する街1988年に営団地下鉄(現東京メトロ)有楽町線が開通して以後、交通も至便となったことから高層マンションも建ち、今では新旧が調和した街になっている。バックには超近代的なタワーマンション、そして前方には昭和初期のころの長屋が並ぶという面白いロケーションに出くわしてワクワクする。
月島名物の「もんじゃ焼き」はその昔、下町の駄菓子だった。大昔は2軒しかなかったもんじゃ焼きの店。近代開発の末に駄菓子屋などが姿を消すなか、もんじゃ焼き屋は増え続けた。1980年は10軒、有楽町線開通で一気に75軒にまで増えた。メインストリートの西仲通りはとうとう「もんじゃストリート」と呼ばれるまでになった。
下町情緒たっぷり初めてもんじゃ焼きに挑戦した私は、コーンがたっぷりのもんじゃ焼きを注文した。実はお好み焼きだってよく知らないので、目の前の鉄板を見てどうしていいかわからない。店の人に教わって何とか見よう見まねで焼き終わった。意外にあっさり味のところに、好みのソースやら、青のりを散らして食べる。もちろんビールと一緒に食べていると、散策して少し冷えた体も温まってくるようだ。店内はレトロな雰囲気ながら、近代的(?)にもスポーツクラブ帰りの若いグループがドヤドヤ入ってきてあっという間に満席になってしまった。
修学旅行の定番コースにも人気の月島は入っているという。最近はこういう今まで未知の世界であった東京、特に下町探訪が楽しくてしかたがない。
さて、どこに出会いを求めて散策しようかな?