デリーで老舗レストランの厨房に潜入!の巻

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インド式クリスマスツリー
2009年の年越しは、インドで迎えることになった。
現在12月27日(日)、定刻の5時間遅れで降り立ったインドの首都、デリーは混沌と埃と牛のフンに満ち溢れている。

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老舗のタンドリーチキン
さっそくインドの食文化を堪能するべく、街を探索することにした。
庶民の乗り物であるオートリクシャーを捕まえて向かったのはオールドデリー地区にある「モティ マハール」。1947年創業の、タンドリーチキン発祥の地と言われている老舗である。
さっそく出迎えてくれたのは、派手なインド式クリスマスツリー。
日本人の感覚で言うととっくにクリスマスは過ぎているのだが、国によって新年を迎える時期も異なるので、それまではクリスマス気分が続くということだろう。気を取り直してお店のオススメ、定番のタンドリーチキンとキーマカレーなどを頼んだ。

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フレンドリーなスタッフたち
お店ご自慢のタンドリーチキンは、最初は優しい味わいだが、後からじわりじわりと辛味がこみ上げてくる。それを別添えのヨーグルト入りミントソースと絡めながら食べると辛さが中和され、格別の味わい。炭火でこんがりと焼かれたおこげ部分が、また良いアクセントになる。

キーマカレーは最初はほのかに甘く、後から肉の風味がわずかに香る。荒くみじん切りにされた羊肉の食感がいい。結構ボリュームはあるのだが、思っていたほどアブラっこくはなく、ほどよく満腹になった。

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色とりどりのスパイス
食事中、執拗に料理の写真を撮る私に、マネージャー氏が尋ねた。
マ「君はジャーナリストか?」
私「いえ、食について書いてるライターなんですよ。」
と言ってみたところ大変喜ばれ、一般客はお断りの厨房に特別に入れてもらえることになった。
う〜ん、言ってみるもんだ。
旅先ではずうずうしいくらいでちょうどいい。思いがけない幸運に出会える。

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美味しく焼けてます
周りの客からの羨望の視線を浴びながら厨房に潜入したところ、突然の闖入者に驚く様子もなく、笑顔で迎え入れられた。
厨房では、タンドリーチキンやナンなどの窯物担当。野菜を刻む担当、カレー担当などと役割分担されている。
私も豆のカレーをかきまわさせてもらったり、色とりどりのスパイスを試食させてもらったりで楽しい交流のひとときを過ごした。

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食後はアニスをどうぞ
食後は甘くコーティングされたアニスを口に含み、カレーの後味を払拭する。
甘く香りの強い香辛料はいかにも異国の味で、お餅やおせち料理とは無縁のエキゾチックな年越しが始まる予感に満ちていた。
さて何を見て、何を食べてくれようか??