サンタクロースと食べる朝食――冬のカナダスペシャル第1夜――

大人になった今でも心が躍るクリスマス。子どものころは信じていたサンタクロース……なんてことは置いといて、夢の国から来るサンタさんと一緒にご飯が食べられる!?なんて考えたことありますか?



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お母さんがサンタさんの膝の上に
乗せようとした瞬間に泣き出した女の子


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全員参加の家族。
おじいちゃんはビデオ撮影に必死です


バンクーバーでは、毎年クリスマスになるとサンタクロースと朝食を食べることができるファンタジーイベントが各所で開催されます。カナダプレイスで行なわれるイベントチケットは、販売開始と同時に売り切れになるほどの人気で、毎年の恒例行事にしている家族連れもいるほど。


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ビュッフェ形式で行われる朝食

朝食は北米定番のブレックファーストでビュッフェ形式。パンケーキやワッフル、ソーセージにベーコン、卵料理にヨーグルト、フルーツなどと盛りだくさん。大人も子どもも食べられるように工夫されています。朝食にはフレッシュなオレンジジュースも欠かせません。まずは自分好みの朝食をセットして席につくと、いよいよサンタクロースの登場となり、子どもたちのボルテージは最高潮!
「サンタさーん!」と大声で叫ぶ子どもたちを横目に、親たちは我が子とサンタさんとの思い出写真の撮影に必死。


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ワッフルやクロワッサン、マフィンやシリアルなど
好きなものを取ることができます

真っ白のヒゲをたくわえてメガネをかけたサンタクロースは、少し恰幅がよく絵本から飛び出してきたかのようです。まずは、子供たちが一列に並んで、サンタクロースの膝の上で写真撮影。なかには「せっかくだから抱っこしてもらいなさい」という親と、「この赤い服のおじいさんは誰?」と言わんばかりに泣き叫ぶ小さな赤ちゃん。本の中のサンタクロースと対面とあって緊張を隠せない子供や、サンタクロースを目の前にして興奮気味の大人もいます。まぁ、私のことなのですが、サンタさんに「よかったら一緒に写真撮ろうか?」と言われる始末。子どもに夢を与えるのが仕事なのに、大人にまで気を使わせてすみません……。子どものころにアカレンジャーに抱っこしてもらったことが今でも私の脳裏に残っているのと同じように、ここにいる子どもたちも“サンタクロースに抱っこしてもらった”ということが強く思い出に残るかもしれませんね。

サンタクロースが順番に「お母さんの言うことを聞くんだよ」、「好き嫌いを言ったらだめだよ」

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北米の朝食には欠かせないベーコンとソーセージ

などと言いながら朝食を食べる子どもたちを順番に回ります。抱っこしてもらい頭をなでてもらう子供たち、記念写真を撮るおばあちゃんも満面の笑顔です。

途中、歌のお姉さんが登場してダンスしたり、歌ったりとエンターテインメントも充実していて、子供たちだけではなく大人でも充分楽しめます。チケット代金の一部には、バンクーバー市内の食事に恵まれない子供たちへのチャリティ費用も含まれているのだそうです。サンタクロースと一緒に朝食を食べながら、温かい気持ちになれるイベント。人気イベントなのもうなずけます。