ムコ殿、初冬の横浜さんぽで老舗ホテルの伝説スイーツに思わず……


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山下公園の氷川丸でひと休み中のかもめたち。
ちょっと寒そうにしてました

「いいオンナは多いし、食いものはうまいし、ちょっとオシャレだし……」
このセリフにピンと来たアナタ、アラフォー世代センサーが反応してますよ。じつはこれ、ムコ殿もハマりまくった、横浜を舞台にした刑事ドラマ『あぶない刑事』で舘ひろしさんがつぶやいたひとことなのです。
山下公園に赤レンガ、マリンタワーに中華街……と、セリフそのままに素敵な街・横浜。先日、そんな横浜の初冬の景色を楽しんできました。

今回のおさんぽで目的のひとつだったのが、ある「伝説のスイーツ」をいただくこと。そこで向かったのが、横浜の玄関口・横浜港と山下公園に面して建つ「ホテルニューグランド」です。


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看板の文字からしてすでに雰囲気たっぷりの
「ホテルニューグランド」

1927年(昭和2年)創業という歴史あるこのホテルは、時計台でおなじみの銀座和光や、東京国立博物館などの名建築をいくつも手がけた渡辺仁氏が設計を担当されたとか。重厚感ある外観は、異国情緒漂う横浜にふさわしいものです。なにしろ、戦後処理にアメリカからやってきたマッカーサー率いるGHQの本部が、当初はこのニューグランドに置かれていたというくらいですからね。
そのホテルニューグランド旧館の1階にある「ザ・カフェ」。ストレートな店名に「味に自信があれば余計なものは必要ないぜ」、そんなカッコよさを勝手に妄想してしまうムコ殿です。ここにめざす伝説のスイーツがあるのです。
いざ店内へ。ウェイターさんが案内してくれたのは山下公園の向こうに海も見えるベストな席。老舗のホテルといってもけっして格式ばった堅苦しい雰囲気はなく、このカフェも老舗デパートの食堂のようにどこかほのぼのとしています。年配のお客様も多かったですね。

ムコ殿のオーダーはもちろん、「プリン・ア・ラ・モードをお願いします!」。そう、プリンとフルーツの夢のコラボ「プリン・ア・ラ・モード」は、このホテルが発祥の地といわれているのです。
じつはこのホテルニューグランドは、洋食やカクテルなど“ここが発祥の地”とされているメニューが数多くあることでも有名な場所。スパゲッティ「ナポリタン」発祥の地、という話をご存じの方も多いかもしれませんね。



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これがプリン・ア・ラ・モード。
写真を見てるだけでまた食べたくなる!


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横浜港とベイブリッジを望む。
やっぱり夜景は冬が一番です。
船の汽笛も聞こえてきました

そして運ばれてきた一皿は、20cmはあろうかというガラスの器(脚付き!)に盛られた、みずみずしいフルーツ、純白のバニラアイス、そしてプリン! 卵の味がしっかりしていてハード系、「なんか久しぶりだね〜こういう手づくり風味のプリン」という手づくり感いっぱいのプリンです。
ちなみにスプーンやフォークはすべて銀製。よく磨かれていて、ところどころにある細かなキズがまた歴史を感じさせます。雰囲気も味も大満足でした。

“今”をきちんと受け入れつつも、守るべき歴史やこだわりはしっかりと受け継ぐ。プリンをいただきながら、そんなカッコいい年のとり方をしたいなと思うムコ殿でした。